(1) 円 $x^2 + y^2 - 2x - 6y + 6 = 0$ と直線 $y = -x + k$ が異なる2点で交わるような $k$ の範囲を求める。また、直線が円によって切り取られる線分の長さが $2\sqrt{2}$ となるような $k$ の値を2つ求め、小さい順に答える。さらに、円に内接する長方形のうち、一辺の長さが $2\sqrt{2}$ となる長方形の面積を求める。 (2) 2006より大きく2025より小さい数のうち、11を分母とする既約分数の個数と総和を求める。 (3) 円に内接する四角形ABCDにおいて、AB = 2, BC = 3, CD = 4, DA = 5である。$\cos{\angle BAD}$ の値と四角形ABCDの面積を求める。

幾何学直線線分の長さ長方形四角形余弦定理面積
2025/8/12

1. 問題の内容

(1) 円 x2+y22x6y+6=0x^2 + y^2 - 2x - 6y + 6 = 0 と直線 y=x+ky = -x + k が異なる2点で交わるような kk の範囲を求める。また、直線が円によって切り取られる線分の長さが 222\sqrt{2} となるような kk の値を2つ求め、小さい順に答える。さらに、円に内接する長方形のうち、一辺の長さが 222\sqrt{2} となる長方形の面積を求める。
(2) 2006より大きく2025より小さい数のうち、11を分母とする既約分数の個数と総和を求める。
(3) 円に内接する四角形ABCDにおいて、AB = 2, BC = 3, CD = 4, DA = 5である。cosBAD\cos{\angle BAD} の値と四角形ABCDの面積を求める。

2. 解き方の手順

(1)
円の方程式を平方完成すると、(x1)2+(y3)2=4(x-1)^2 + (y-3)^2 = 4 となる。これは中心 (1,3)(1,3)、半径 22 の円を表す。
直線 y=x+ky = -x + kx+yk=0x + y - k = 0 と変形し、円の中心からの距離を dd とすると、d=1+3k12+12=4k2d = \frac{|1 + 3 - k|}{\sqrt{1^2 + 1^2}} = \frac{|4 - k|}{\sqrt{2}} となる。
円と直線が異なる2点で交わる条件は、d<2d < 2 より、4k2<2\frac{|4 - k|}{\sqrt{2}} < 2
4k<22|4 - k| < 2\sqrt{2} となり、22<4k<22-2\sqrt{2} < 4 - k < 2\sqrt{2}
422<k<4+22-4 - 2\sqrt{2} < -k < -4 + 2\sqrt{2} より、422<k<4+224 - 2\sqrt{2} < k < 4 + 2\sqrt{2}
したがって、ア=4, イ=2, ウ=2, エ=4, オ=2, カ=2 となる。
直線が円によって切り取られる線分の長さが 222\sqrt{2} となる場合、三平方の定理より、(2)2+d2=22(\sqrt{2})^2 + d^2 = 2^2
2+d2=42 + d^2 = 4 より、d2=2d^2 = 2d=2d = \sqrt{2}
4k2=2\frac{|4 - k|}{\sqrt{2}} = \sqrt{2} より、 4k=2|4 - k| = 2
4k=24 - k = 2 または 4k=24 - k = -2
k=2k = 2 または k=6k = 6
小さい順に k=2,6k = 2, 6
したがって、キ=2, ク=6 となる。
円に内接する長方形の一辺が 222\sqrt{2} であるとき、もう一辺を xx とすると、x2+(22)2=42x^2 + (2\sqrt{2})^2 = 4^2
x2+8=16x^2 + 8 = 16 より、x2=8x^2 = 8x=22x = 2\sqrt{2}
したがって、長方形は正方形であり、面積は (22)2=8(2\sqrt{2})^2 = 8
ケ=8 となる。
(2)
200611=182.3636...\frac{2006}{11} = 182.3636...202511=184.0909...\frac{2025}{11} = 184.0909... なので、分母が11で2006より大きく2025より小さい分数は、1831\frac{183}{1}から1841\frac{184}{1}までの整数部分を持つ。分母が11なので、183と184の間にありうる分数は、183×11+111=201411\frac{183 \times 11 + 1}{11} = \frac{2014}{11}から183×11+1011=202311\frac{183 \times 11 + 10}{11} = \frac{2023}{11}までと、184×1111\frac{184 \times 11}{11}までである。
2006<11n<20252006 < 11n < 2025を満たす整数nn2007/11n2024/112007/11 \leq n \leq 2024/11より 182.45...n184182.45... \leq n \leq 184 となる。
n=183n=183のとき、201311から202311\frac{2013}{11}から\frac{2023}{11}までの11個の分数がある。
既約分数でないものは、201311=3×11×6111\frac{2013}{11} = \frac{3 \times 11 \times 61}{11}より、既約。
201811\frac{2018}{11}\frac{2024}{11}は除く必要がある。}
11を分母とする既約分数は 2014/112014/11から2023/112023/11の中で11の倍数になる場合を除けば良い。
既約分数の個数は、2014から2023までの整数で11と互いに素なものを数える。これは10個ある。
2006/11= 182.36
2025/11 = 184.09
183, 184
nを整数とする。11n+k (1<= k <=10)
既約分数 : k/11 (kと11が互いに素)
201411,...,202311\frac{2014}{11}, ..., \frac{2023}{11}の10個.
既約分数は全部で10個。
183×10+(1+2+3+4+5+6+7+8+9+10)=1830+55=1885183 \times 10 + (1+2+3+4+5+6+7+8+9+10) = 1830+55 = 1885
コサシ = 10, スセソタチツ = 1885。
(3)
余弦定理より、BD2=AB2+AD22×AB×AD×cosBAD=22+522×2×5×cosBAD=2920cosBADBD^2 = AB^2 + AD^2 - 2 \times AB \times AD \times \cos{\angle BAD} = 2^2 + 5^2 - 2 \times 2 \times 5 \times \cos{\angle BAD} = 29 - 20\cos{\angle BAD}
また、BD2=BC2+CD22×BC×CD×cosBCD=32+422×3×4×cosBCD=2524cosBCDBD^2 = BC^2 + CD^2 - 2 \times BC \times CD \times \cos{\angle BCD} = 3^2 + 4^2 - 2 \times 3 \times 4 \times \cos{\angle BCD} = 25 - 24\cos{\angle BCD}
円に内接する四角形なので、BAD+BCD=180\angle BAD + \angle BCD = 180^\circcosBCD=cosBAD\cos{\angle BCD} = -\cos{\angle BAD}
2920cosBAD=25+24cosBAD29 - 20\cos{\angle BAD} = 25 + 24\cos{\angle BAD}
4=44cosBAD4 = 44\cos{\angle BAD}cosBAD=444=111\cos{\angle BAD} = \frac{4}{44} = \frac{1}{11}
テ=1, トナ=11 となる。
BD2=2920×111=292011=3192011=29911BD^2 = 29 - 20 \times \frac{1}{11} = 29 - \frac{20}{11} = \frac{319 - 20}{11} = \frac{299}{11}
四角形ABCDの面積は、S=12×AB×AD×sinBAD+12×BC×CD×sinBCDS = \frac{1}{2} \times AB \times AD \times \sin{\angle BAD} + \frac{1}{2} \times BC \times CD \times \sin{\angle BCD}
sin2BAD=1cos2BAD=1(111)2=11121=120121\sin^2{\angle BAD} = 1 - \cos^2{\angle BAD} = 1 - (\frac{1}{11})^2 = 1 - \frac{1}{121} = \frac{120}{121}
sinBAD=120121=23011\sin{\angle BAD} = \sqrt{\frac{120}{121}} = \frac{2\sqrt{30}}{11}
S=12×2×5×23011+12×3×4×23011=103011+123011=223011=230S = \frac{1}{2} \times 2 \times 5 \times \frac{2\sqrt{30}}{11} + \frac{1}{2} \times 3 \times 4 \times \frac{2\sqrt{30}}{11} = \frac{10\sqrt{30}}{11} + \frac{12\sqrt{30}}{11} = \frac{22\sqrt{30}}{11} = 2\sqrt{30}
ニ=2, ヌネ=30 となる。

3. 最終的な答え

(1) 422<k<4+224-2\sqrt{2} < k < 4+2\sqrt{2}k=2,6k=2, 6。長方形の面積は 88
(2) 既約分数は 1010 個。それらの総和は 18851885
(3) cosBAD=111\cos{\angle BAD} = \frac{1}{11}。四角形ABCDの面積は 2302\sqrt{30}

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