$a$ は正の定数とする。2次関数 $y = x^2 - 6x + 7$ ($ -4 \le x \le a$) の最小値が2であるような $a$ の値を求めよ。

代数学二次関数最大最小平方完成場合分け
2025/8/12

1. 問題の内容

aa は正の定数とする。2次関数 y=x26x+7y = x^2 - 6x + 7 (4xa -4 \le x \le a) の最小値が2であるような aa の値を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、与えられた2次関数を平方完成します。
y=x26x+7=(x3)29+7=(x3)22y = x^2 - 6x + 7 = (x - 3)^2 - 9 + 7 = (x - 3)^2 - 2
この2次関数の頂点は (3,2)(3, -2) です。下に凸の放物線であるため、定義域によって最小値の取り方が変わります。
場合分けをします。
(1) a<3a < 3 のとき:
定義域 4xa-4 \le x \le a で、x=3x=3 を含まないので、最小値は x=ax=a のときになります。
y(a)=a26a+7=2y(a) = a^2 - 6a + 7 = 2
a26a+5=0a^2 - 6a + 5 = 0
(a1)(a5)=0(a - 1)(a - 5) = 0
a=1,5a = 1, 5
a<3a < 3 なので、a=1a = 1
(2) 3a3 \le a のとき:
定義域 4xa-4 \le x \le a で、x=3x=3 を含むので、最小値は頂点のy座標である -2 となります。問題文より最小値は2であるとあるので、この場合は条件を満たしません。最小値は-2なので不適。
(3) 43a-4 \le 3 \le aのとき、最小値はx=3x=3で-2となる。したがって、この条件は最小値が2という条件と矛盾する。
したがって、a=1a=1が解の候補となります。 a=1a=1のとき、4x1-4 \le x \le 1であり、軸x=3x=3を含まない。したがって最小値はx=1x=1のときにとり、その値はy=126×1+7=16+7=2y = 1^2 - 6\times1 + 7 = 1-6+7 = 2となり条件を満たします。

3. 最終的な答え

a=1a = 1

「代数学」の関連問題

与えられた式 $\frac{1}{2 + \sqrt{3} + \sqrt{7}}$ を計算し、分母を有理化して簡単にします。画像には途中計算が示されています。

式の計算有理化根号
2025/8/13

2次不等式 $-x^2 + mx + 2m \le 0$ の解がすべての実数であるとき、定数 $m$ の値の範囲を求めよ。

二次不等式判別式不等式の解二次関数
2025/8/13

ある中学校の昨年の全校生徒数は480人である。今年は男子が5%減少し、女子が10%増加した結果、全校生徒数は9人増加した。 (1) 昨年の男子の人数を $x$ 人、女子の人数を $y$ 人として、$x...

連立方程式割合文章問題
2025/8/13

昨年の生徒数が480人の中学校で、今年の男子生徒は5%減少し、女子生徒は10%増加した結果、全校生徒数が9人増加した。昨年の男子生徒数を $x$ 人、女子生徒数を $y$ 人として、$x$ と $y$...

連立方程式文章問題割合代入法
2025/8/13

与えられた等式 $${}_{2n}C_0 + {}_{2n}C_2 + {}_{2n}C_4 + \dots + {}_{2n}C_{2n} = {}_{2n}C_1 + {}_{2n}C_3 + {...

二項定理組み合わせ二項係数等式の証明
2025/8/13

兄の現在の年齢は弟の年齢の3倍である。5年後には兄の年齢が弟の年齢の2倍になる。兄の現在の年齢を $x$ 、弟の現在の年齢を $y$ として、 $x$ と $y$ の値を求める。

連立方程式文章問題年齢算
2025/8/13

ある水族館で、大人1人と子供3人の入館料は6500円、大人2人と子供1人の入館料は5500円です。大人の入館料を$x$円、子供の入館料を$y$円として、それぞれ入館料を求めてください。答えは大人の入館...

連立方程式文章問題一次方程式
2025/8/13

ある中学校の昨年の全校生徒数は440人であり、男子の人数を$x$人、女子の人数を$y$人とする。今年は男子が10%減少し、女子が5%増加した結果、全校生徒数が14人減少した。 (1) 昨年の人数に関す...

連立方程式文章問題割合方程式
2025/8/13

放物線 $y = x^2 - 4x + 1$ を $x$軸方向に1, $y$軸方向に-1だけ平行移動したグラフが、$y=f(x)$のグラフに重なる時、mの値を求める問題です。ここで、mが何を指している...

二次関数平行移動グラフ数式展開
2025/8/13

実数 $x, y$ がそれぞれ $x = \sqrt{6 - \sqrt{32}}$ , $y = \sqrt{6 + \sqrt{32}}$ で与えられているとき、$x^3 + 2x^2y + 2x...

式の計算平方根因数分解式の値
2025/8/13