与えられた等式 $${}_{2n}C_0 + {}_{2n}C_2 + {}_{2n}C_4 + \dots + {}_{2n}C_{2n} = {}_{2n}C_1 + {}_{2n}C_3 + {}_{2n}C_5 + \dots + {}_{2n}C_{2n-1} = 2^{2n-1}$$ が成り立つことを証明する。

代数学二項定理組み合わせ二項係数等式の証明
2025/8/13

1. 問題の内容

与えられた等式
2nC0+2nC2+2nC4++2nC2n=2nC1+2nC3+2nC5++2nC2n1=22n1{}_{2n}C_0 + {}_{2n}C_2 + {}_{2n}C_4 + \dots + {}_{2n}C_{2n} = {}_{2n}C_1 + {}_{2n}C_3 + {}_{2n}C_5 + \dots + {}_{2n}C_{2n-1} = 2^{2n-1}
が成り立つことを証明する。

2. 解き方の手順

二項定理を用いる。二項定理とは、任意の整数 nn に対して、
(x+y)n=k=0n(nk)xnkyk(x+y)^n = \sum_{k=0}^n {n \choose k} x^{n-k} y^k
である。
まず、x=1x=1y=1y=1とすると、
(1+1)2n=k=02n(2nk)12nk1k=k=02n(2nk)=2nC0+2nC1+2nC2++2nC2n=22n(1+1)^{2n} = \sum_{k=0}^{2n} {2n \choose k} 1^{2n-k} 1^k = \sum_{k=0}^{2n} {2n \choose k} = {}_{2n}C_0 + {}_{2n}C_1 + {}_{2n}C_2 + \dots + {}_{2n}C_{2n} = 2^{2n}
次に、x=1x=1y=1y=-1とすると、
(11)2n=k=02n(2nk)12nk(1)k=k=02n(2nk)(1)k=2nC02nC1+2nC22nC3++2nC2n=0(1-1)^{2n} = \sum_{k=0}^{2n} {2n \choose k} 1^{2n-k} (-1)^k = \sum_{k=0}^{2n} {2n \choose k} (-1)^k = {}_{2n}C_0 - {}_{2n}C_1 + {}_{2n}C_2 - {}_{2n}C_3 + \dots + {}_{2n}C_{2n} = 0
上記の2式を足し合わせると、
2(2nC0+2nC2+2nC4++2nC2n)=22n2({}_{2n}C_0 + {}_{2n}C_2 + {}_{2n}C_4 + \dots + {}_{2n}C_{2n}) = 2^{2n}
2nC0+2nC2+2nC4++2nC2n=22n1{}_{2n}C_0 + {}_{2n}C_2 + {}_{2n}C_4 + \dots + {}_{2n}C_{2n} = 2^{2n-1}
上記の2式を引き算すると、
2(2nC1+2nC3+2nC5++2nC2n1)=22n2({}_{2n}C_1 + {}_{2n}C_3 + {}_{2n}C_5 + \dots + {}_{2n}C_{2n-1}) = 2^{2n}
2nC1+2nC3+2nC5++2nC2n1=22n1{}_{2n}C_1 + {}_{2n}C_3 + {}_{2n}C_5 + \dots + {}_{2n}C_{2n-1} = 2^{2n-1}
したがって、
2nC0+2nC2+2nC4++2nC2n=2nC1+2nC3+2nC5++2nC2n1=22n1{}_{2n}C_0 + {}_{2n}C_2 + {}_{2n}C_4 + \dots + {}_{2n}C_{2n} = {}_{2n}C_1 + {}_{2n}C_3 + {}_{2n}C_5 + \dots + {}_{2n}C_{2n-1} = 2^{2n-1}
が成り立つ。

3. 最終的な答え

2nC0+2nC2+2nC4++2nC2n=2nC1+2nC3+2nC5++2nC2n1=22n1{}_{2n}C_0 + {}_{2n}C_2 + {}_{2n}C_4 + \dots + {}_{2n}C_{2n} = {}_{2n}C_1 + {}_{2n}C_3 + {}_{2n}C_5 + \dots + {}_{2n}C_{2n-1} = 2^{2n-1}

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