次の2つの関数の $0 \le x \le 4$ における最大値と最小値を求めます。 (1) $y = x^2 - 3x$ (2) $y = (x^2 - 3x)^2 - 4(x^2 - 3x) + 3$

代数学二次関数最大値最小値平方完成関数の値域
2025/8/12

1. 問題の内容

次の2つの関数の 0x40 \le x \le 4 における最大値と最小値を求めます。
(1) y=x23xy = x^2 - 3x
(2) y=(x23x)24(x23x)+3y = (x^2 - 3x)^2 - 4(x^2 - 3x) + 3

2. 解き方の手順

(1) y=x23xy = x^2 - 3x について
まず、平方完成を行います。
y=x23x=(x32)2(32)2=(x32)294y = x^2 - 3x = (x - \frac{3}{2})^2 - (\frac{3}{2})^2 = (x - \frac{3}{2})^2 - \frac{9}{4}
この関数は下に凸の放物線であり、軸は x=32x = \frac{3}{2} です。
定義域 0x40 \le x \le 4 において、
x=32x = \frac{3}{2} のとき最小値 y=94y = -\frac{9}{4} を取ります。
次に、定義域の端点での値を調べます。
x=0x = 0 のとき y=023(0)=0y = 0^2 - 3(0) = 0
x=4x = 4 のとき y=423(4)=1612=4y = 4^2 - 3(4) = 16 - 12 = 4
したがって、最大値は y=4y = 4 (x=4x = 4 のとき) となります。
(2) y=(x23x)24(x23x)+3y = (x^2 - 3x)^2 - 4(x^2 - 3x) + 3 について
t=x23xt = x^2 - 3x とおきます。
すると、y=t24t+3y = t^2 - 4t + 3 となります。
さらに平方完成を行います。
y=(t2)21y = (t - 2)^2 - 1
(1) より、0x40 \le x \le 4 において、x23xx^2 - 3x の値域は 94t4-\frac{9}{4} \le t \le 4 です。
y=(t2)21y = (t - 2)^2 - 1 は下に凸の放物線で、軸は t=2t = 2 です。
したがって、t=2t = 2 のとき最小値 y=1y = -1 をとります。
t=94t = -\frac{9}{4} のとき、y=(942)21=(174)21=289161=27316=17.0625y = (-\frac{9}{4} - 2)^2 - 1 = (-\frac{17}{4})^2 - 1 = \frac{289}{16} - 1 = \frac{273}{16} = 17.0625
t=4t = 4 のとき、y=(42)21=221=41=3y = (4 - 2)^2 - 1 = 2^2 - 1 = 4 - 1 = 3
したがって、最大値は y=27316y = \frac{273}{16} (t=94t = -\frac{9}{4} のとき) となります。

3. 最終的な答え

(1) 最大値: 4 (x=4のとき), 最小値: -9/4 (x=3/2のとき)
(2) 最大値: 273/16 (x=3/2のとき), 最小値: -1 (x=(3±√13)/2のとき)
ただし、x=(3-√13)/2は条件を満たさないため、x=(3+√13)/2のみ。

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