2次関数 $f(x) = -x^2 + 6x + 1$ の $0 \le x \le a$ における最大値と最小値を、$a > 0$ の条件のもとで場合分けして求める問題です。

代数学二次関数最大値最小値場合分け平方完成
2025/8/13

1. 問題の内容

2次関数 f(x)=x2+6x+1f(x) = -x^2 + 6x + 10xa0 \le x \le a における最大値と最小値を、a>0a > 0 の条件のもとで場合分けして求める問題です。

2. 解き方の手順

(1) 関数 f(x)f(x) を平方完成します。
f(x)=(x26x)+1f(x) = -(x^2 - 6x) + 1
f(x)=(x26x+9)+9+1f(x) = -(x^2 - 6x + 9) + 9 + 1
f(x)=(x3)2+10f(x) = -(x - 3)^2 + 10
これにより、関数 f(x)f(x)x=3x = 3 で最大値10をとる上に凸な放物線であることがわかります。
(2) 軸 x=3x = 3 が区間 0xa0 \le x \le a に含まれるかどうかで場合分けします。
(i) 0<a<30 < a < 3 のとき:
区間 0xa0 \le x \le a において xx が増加すると f(x)f(x) も増加するため、最大値は f(a)=a2+6a+1f(a) = -a^2 + 6a + 1、最小値は f(0)=1f(0) = 1 です。
(ii) a=3a = 3 のとき:
最大値は f(3)=10f(3) = 10、最小値は f(0)=1f(0) = 1 です。
(iii) a>3a > 3 のとき:
区間 0xa0 \le x \le a に軸 x=3x = 3 が含まれるので、最大値は f(3)=10f(3) = 10 となります。
最小値を求めるために、f(0)f(0)f(a)f(a) を比較します。
f(0)=1f(0) = 1
f(a)=a2+6a+1f(a) = -a^2 + 6a + 1
f(a)f(0)=a2+6a=a(a+6)f(a) - f(0) = -a^2 + 6a = a(-a + 6)
3<a<63 < a < 6 のとき、f(a)>f(0)f(a) > f(0) なので、最小値は f(0)=1f(0) = 1 です。
a=6a = 6 のとき、f(a)=f(0)=1f(a) = f(0) = 1 なので、最小値は 11 です。
a>6a > 6 のとき、f(a)<f(0)f(a) < f(0) なので、最小値は f(a)=a2+6a+1f(a) = -a^2 + 6a + 1 です。
(3) まとめます。

3. 最終的な答え

(i) 0<a<30 < a < 3 のとき:
最大値: a2+6a+1-a^2 + 6a + 1
最小値: 11
(ii) a=3a = 3 のとき:
最大値: 1010
最小値: 11
(iii) 3<a63 < a \le 6 のとき:
最大値: 1010
最小値: 11
(iv) a>6a > 6 のとき:
最大値: 1010
最小値: a2+6a+1-a^2 + 6a + 1

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