半径6cm、高さ16cmの円柱Aがある。円柱Aの半径を2倍、高さを半分にした円柱Bを作る。 (1) 円柱Bの体積は、円柱Aの体積の何倍か。 (2) 円柱Bの表面積は、円柱Aの表面積の何倍か。

幾何学体積表面積円柱
2025/8/13

1. 問題の内容

半径6cm、高さ16cmの円柱Aがある。円柱Aの半径を2倍、高さを半分にした円柱Bを作る。
(1) 円柱Bの体積は、円柱Aの体積の何倍か。
(2) 円柱Bの表面積は、円柱Aの表面積の何倍か。

2. 解き方の手順

(1)
円柱の体積は、V=πr2hV = \pi r^2 h で計算できる。
円柱Aの体積をVAV_A、円柱Bの体積をVBV_Bとする。
円柱Aの半径rA=6r_A = 6cm、高さhA=16h_A = 16cmである。
円柱Bの半径rB=2rA=2×6=12r_B = 2r_A = 2 \times 6 = 12cm、高さhB=12hA=12×16=8h_B = \frac{1}{2} h_A = \frac{1}{2} \times 16 = 8cmである。
VA=πrA2hA=π(62)(16)=576πV_A = \pi r_A^2 h_A = \pi (6^2)(16) = 576\pi
VB=πrB2hB=π(122)(8)=1152πV_B = \pi r_B^2 h_B = \pi (12^2)(8) = 1152\pi
VBVA=1152π576π=2\frac{V_B}{V_A} = \frac{1152\pi}{576\pi} = 2
したがって、円柱Bの体積は円柱Aの体積の2倍である。
(2)
円柱の表面積は、S=2πr2+2πrh=2πr(r+h)S = 2\pi r^2 + 2\pi r h = 2\pi r(r + h) で計算できる。
円柱Aの表面積をSAS_A、円柱Bの表面積をSBS_Bとする。
SA=2πrA(rA+hA)=2π(6)(6+16)=2π(6)(22)=264πS_A = 2\pi r_A(r_A + h_A) = 2\pi(6)(6 + 16) = 2\pi(6)(22) = 264\pi
SB=2πrB(rB+hB)=2π(12)(12+8)=2π(12)(20)=480πS_B = 2\pi r_B(r_B + h_B) = 2\pi(12)(12 + 8) = 2\pi(12)(20) = 480\pi
SBSA=480π264π=480264=240132=12066=6033=2011\frac{S_B}{S_A} = \frac{480\pi}{264\pi} = \frac{480}{264} = \frac{240}{132} = \frac{120}{66} = \frac{60}{33} = \frac{20}{11}
したがって、円柱Bの表面積は円柱Aの表面積の2011\frac{20}{11}倍である。

3. 最終的な答え

(1) 2倍
(2) 2011\frac{20}{11}

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