円 x2+y2≤4 が直線 x+3y≤k の十分条件であるということは、円が直線に含まれることを意味します。 つまり、円が直線に含まれるためには、円の領域が直線 x+3y=k によって完全に覆われている必要があります。 この条件が成り立つのは、円の中心から直線までの距離が円の半径以下であるときです。
円 x2+y2=4 の中心は原点 (0,0) であり、半径は 2 です。 点 (0,0) から直線 x+3y−k=0 までの距離 d は、点と直線の距離の公式を用いて計算できます。 d=a2+b2∣ax1+by1+c∣ ここで、(x1,y1)=(0,0)、a=1、b=3、c=−k なので、 d=12+32∣1⋅0+3⋅0−k∣=10∣−k∣=10∣k∣ 円が直線に含まれるための条件は、d≤2 なので、 10∣k∣≤2 ∣k∣≤210 −210≤k≤210 円 x2+y2≤4 が x+3y≤k の十分条件になるためには、x+3y≤k が円を包含しなければなりません。したがって、k の値は、x+3y の円上の最大値以上でなければなりません。 x+3y の最大値を求めるために、コーシー・シュワルツの不等式を利用します。 (12+32)(x2+y2)≥(x+3y)2 10(x2+y2)≥(x+3y)2 x2+y2≤4 より、 10(4)≥(x+3y)2 40≥(x+3y)2 −40≤x+3y≤40 −210≤x+3y≤210 x+3y の最大値は 210 であるため、k≥210 が必要です。 したがって、k の範囲は k≥210 となります。