与えられた条件を満たす2次関数を求める問題です。2次関数のグラフである放物線の頂点の座標と、通る点の座標がそれぞれ与えられているので、それらを用いて2次関数の式を決定します。

代数学二次関数放物線頂点式の決定
2025/8/13

1. 問題の内容

与えられた条件を満たす2次関数を求める問題です。2次関数のグラフである放物線の頂点の座標と、通る点の座標がそれぞれ与えられているので、それらを用いて2次関数の式を決定します。

2. 解き方の手順

(1) 頂点が (2,3)(2, -3) で、点 (0,1)(0, 1) を通る場合:
頂点の座標が (h,k)(h, k) である2次関数は、一般的に y=a(xh)2+ky = a(x - h)^2 + k と表されます。
この問題では、頂点が (2,3)(2, -3) なので、2次関数は y=a(x2)23y = a(x - 2)^2 - 3 と表せます。
この放物線は点 (0,1)(0, 1) を通るので、x=0x = 0y=1y = 1 を代入して、aa の値を求めます。
1=a(02)231 = a(0 - 2)^2 - 3
1=4a31 = 4a - 3
4a=44a = 4
a=1a = 1
したがって、求める2次関数は y=(x2)23y = (x - 2)^2 - 3 です。
展開して整理すると、y=x24x+43=x24x+1y = x^2 - 4x + 4 - 3 = x^2 - 4x + 1 となります。
(2) 頂点が (1,2)(-1, 2) で、点 (1,10)(1, 10) を通る場合:
頂点の座標が (1,2)(-1, 2) なので、2次関数は y=a(x+1)2+2y = a(x + 1)^2 + 2 と表せます。
この放物線は点 (1,10)(1, 10) を通るので、x=1x = 1y=10y = 10 を代入して、aa の値を求めます。
10=a(1+1)2+210 = a(1 + 1)^2 + 2
10=4a+210 = 4a + 2
4a=84a = 8
a=2a = 2
したがって、求める2次関数は y=2(x+1)2+2y = 2(x + 1)^2 + 2 です。
展開して整理すると、y=2(x2+2x+1)+2=2x2+4x+2+2=2x2+4x+4y = 2(x^2 + 2x + 1) + 2 = 2x^2 + 4x + 2 + 2 = 2x^2 + 4x + 4 となります。
(3) 頂点が (2,4)(-2, -4) で、点 (3,7)(-3, -7) を通る場合:
頂点の座標が (2,4)(-2, -4) なので、2次関数は y=a(x+2)24y = a(x + 2)^2 - 4 と表せます。
この放物線は点 (3,7)(-3, -7) を通るので、x=3x = -3y=7y = -7 を代入して、aa の値を求めます。
7=a(3+2)24-7 = a(-3 + 2)^2 - 4
7=a(1)24-7 = a( -1 )^2 - 4
7=a4-7 = a - 4
a=3a = -3
したがって、求める2次関数は y=3(x+2)24y = -3(x + 2)^2 - 4 です。
展開して整理すると、y=3(x2+4x+4)4=3x212x124=3x212x16y = -3(x^2 + 4x + 4) - 4 = -3x^2 - 12x - 12 - 4 = -3x^2 - 12x - 16 となります。

3. 最終的な答え

(1) y=x24x+1y = x^2 - 4x + 1
(2) y=2x2+4x+4y = 2x^2 + 4x + 4
(3) y=3x212x16y = -3x^2 - 12x - 16

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