(1) $A$ を有理数全体の集合、$B$ を無理数全体の集合とする。空集合を $\emptyset$ とする。次の(i)〜(iv)が真の命題になるように、空欄を埋める。 (i) $A$ \_\_ $\{0\}$ (ii) $\sqrt{28}$ \_\_ $B$ (iii) $A = \{0\}$ \_\_ $A$ (iv) $\emptyset = A$ \_\_ $B$ (2) 実数 $x$ に対する条件 $p, q, r$ を次のように定める。 $p$: $x$ は無理数 $q$: $x + \sqrt{28}$ は有理数 $r$: $\sqrt{28}x$ は有理数 次の空欄を埋める。 $p$ は $q$ であるための \_\_ $p$ は $r$ であるための \_\_

代数学集合命題必要条件十分条件有理数無理数
2025/8/14

1. 問題の内容

(1) AA を有理数全体の集合、BB を無理数全体の集合とする。空集合を \emptyset とする。次の(i)〜(iv)が真の命題になるように、空欄を埋める。
(i) AA \_\_ {0}\{0\}
(ii) 28\sqrt{28} \_\_ BB
(iii) A={0}A = \{0\} \_\_ AA
(iv) =A\emptyset = A \_\_ BB
(2) 実数 xx に対する条件 p,q,rp, q, r を次のように定める。
pp: xx は無理数
qq: x+28x + \sqrt{28} は有理数
rr: 28x\sqrt{28}x は有理数
次の空欄を埋める。
ppqq であるための \_\_
pprr であるための \_\_

2. 解き方の手順

(1)
(i) AA は有理数全体の集合であり、00 は有理数なので、0A0 \in A。したがって、A{0}A \supset \{0\} であるから、答えは \supset (3)。
(ii) 28=27\sqrt{28} = 2\sqrt{7} であり、7\sqrt{7} が無理数であることから、28\sqrt{28} は無理数である。したがって、28B\sqrt{28} \in B であるから、答えは \in (0)。
(iii) A={0}A = \{0\} は、AA00 のみからなる集合であることを意味する。しかし、AA は有理数全体の集合であるから、A{0}A \neq \{0\} である。したがって、{0}⊄A\{0\} \not\subset A。答えは ⊄\not\subset 。選択肢に該当するものがないため問題不備と考えられる。しかし、最も近いものを選ぶとすれば{0}A\{0\}\subset Aは偽なので{0}⊅A\{0\}\not\supset Aを意味する①を選び、A{0}A \neq \{0\}を示すとする。
(iv) \emptyset は空集合、AA は有理数全体の集合、BB は無理数全体の集合である。空集合はすべての集合の部分集合であるから、A\emptyset \subset A であり、B\emptyset \subset B である。よって、=A\emptyset = A は偽であり、=A\emptyset = A \_\_ BB を真にするためには、B\emptyset \subset B である必要がある。\subset は選択肢にないためこれも問題不備と考えられる。しかし、最も近いものを選ぶとすれば⊅B\emptyset \not\supset Bを示す④を選ぶとする。
(2)
pp: xx は無理数
qq: x+28x + \sqrt{28} は有理数
rr: 28x\sqrt{28}x は有理数
pqp \Rightarrow q: xx が無理数のとき、x+28x + \sqrt{28} が有理数となるかどうか。
x=28x = -\sqrt{28} のとき、xx は無理数であるが、x+28=28+28=0x + \sqrt{28} = -\sqrt{28} + \sqrt{28} = 0 となり有理数である。
x=2x = \sqrt{2} のとき、xx は無理数であり、x+28=2+27x + \sqrt{28} = \sqrt{2} + 2\sqrt{7} は無理数となる。
したがって、pqp \Rightarrow q は真ではない。
qpq \Rightarrow p: x+28x + \sqrt{28} が有理数のとき、xx が無理数かどうか。
x+28=ax + \sqrt{28} = a (有理数) とすると、x=a28x = a - \sqrt{28} となる。aa は有理数、28\sqrt{28} は無理数なので、xx は無理数である。
したがって、qpq \Rightarrow p は真である。
よって、ppqq であるための必要条件である。しかし、十分条件ではない。(1)
prp \Rightarrow r: xx が無理数のとき、28x\sqrt{28}x が有理数となるかどうか。
x=7x = \sqrt{7} のとき、xx は無理数であり、28x=287=277=2×7=14\sqrt{28}x = \sqrt{28}\sqrt{7} = 2\sqrt{7}\sqrt{7} = 2 \times 7 = 14 となり有理数である。
x=2x = \sqrt{2} のとき、xx は無理数であり、28x=282=272=214\sqrt{28}x = \sqrt{28}\sqrt{2} = 2\sqrt{7}\sqrt{2} = 2\sqrt{14} は無理数である。
したがって、prp \Rightarrow r は真ではない。
rpr \Rightarrow p: 28x\sqrt{28}x が有理数のとき、xx が無理数かどうか。
28x=a\sqrt{28}x = a (有理数) とすると、x=a28=a27x = \frac{a}{\sqrt{28}} = \frac{a}{2\sqrt{7}} となる。a=0a = 0 ならば x=0x = 0 となり有理数である。
a0a \neq 0 のとき、x=a27=a714x = \frac{a}{2\sqrt{7}} = \frac{a\sqrt{7}}{14} となり無理数である。
したがって、rpr \Rightarrow p は真ではない。
x=0x = 0のとき、xxは有理数、x+28x + \sqrt{28}は無理数、28x=0\sqrt{28}x = 0は有理数
したがって、pprrであるための十分条件でも必要条件でもない(3)

3. 最終的な答え

ア: 3
イ: 0
ウ: 1
エ: 4
オ: 1
カ: 3

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