$\lim_{x \to 0} \frac{e^{2x} - 1}{x}$ を計算します。

解析学極限ロピタルの定理指数関数
2025/8/13

1. 問題の内容

limx0e2x1x\lim_{x \to 0} \frac{e^{2x} - 1}{x} を計算します。

2. 解き方の手順

この極限は、00\frac{0}{0} の不定形なので、ロピタルの定理を適用できます。
ロピタルの定理を適用すると、分子と分母をそれぞれ xx で微分します。
分子の微分: ddx(e2x1)=2e2x\frac{d}{dx}(e^{2x} - 1) = 2e^{2x}
分母の微分: ddx(x)=1\frac{d}{dx}(x) = 1
したがって、
limx0e2x1x=limx02e2x1\lim_{x \to 0} \frac{e^{2x} - 1}{x} = \lim_{x \to 0} \frac{2e^{2x}}{1}
x0x \to 0 のとき、2x02x \to 0 なので、e2xe0=1e^{2x} \to e^0 = 1 となります。
したがって、
limx02e2x=21=2\lim_{x \to 0} 2e^{2x} = 2 \cdot 1 = 2
別の解き方として、t=2xt = 2x と置換すると、x=t2x = \frac{t}{2} となります。x0x \to 0 のとき、t0t \to 0 なので、
limx0e2x1x=limt0et1t2=2limt0et1t\lim_{x \to 0} \frac{e^{2x} - 1}{x} = \lim_{t \to 0} \frac{e^{t} - 1}{\frac{t}{2}} = 2 \lim_{t \to 0} \frac{e^{t} - 1}{t}
ここで、limt0et1t=1\lim_{t \to 0} \frac{e^{t} - 1}{t} = 1 であることを利用すると、
2limt0et1t=21=22 \lim_{t \to 0} \frac{e^{t} - 1}{t} = 2 \cdot 1 = 2

3. 最終的な答え

2

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