$k$ を実数の定数とし、以下の $\theta$ の方程式と不等式について考える。 * $\tan \theta = k$ ...(1) * $2\cos \theta + 1 \ge 0$ ...(2) 以下の小問に答えよ。 (1) $k=1$ のとき、$0 \le \theta < 2\pi$ において、(1)を解け。 (2) $0 \le \theta < 2\pi$ において、(2)を解け。 (3) $0 \le \theta < 2\pi$ における(1)の解は2個ある。その2個の解の和が $\frac{4}{3}\pi$ となるような $k$ の値を求めよ。 (4) (2)で求めた $\theta$ の値の範囲における(1)の解が、2個あるときを考える。その2個の解を $\alpha, \beta$ ($\alpha < \beta$) とする。 (i) $k$ のとり得る値の範囲を求めよ。 (ii) $\alpha + \beta \ge \frac{7}{4}\pi$ となるような $k$ の値の範囲を求めよ。
2025/8/13
1. 問題の内容
を実数の定数とし、以下の の方程式と不等式について考える。
* ...(1)
* ...(2)
以下の小問に答えよ。
(1) のとき、 において、(1)を解け。
(2) において、(2)を解け。
(3) における(1)の解は2個ある。その2個の解の和が となるような の値を求めよ。
(4) (2)で求めた の値の範囲における(1)の解が、2個あるときを考える。その2個の解を () とする。
(i) のとり得る値の範囲を求めよ。
(ii) となるような の値の範囲を求めよ。
2. 解き方の手順
(1) のとき、 を解く。 の範囲で となる は と である。
(2) より 。 の範囲でこれを満たす の範囲は と を基準にして、 である。
(3) の解が で2個存在するためには、 は任意の実数でよい。
の解を , とすると、 と表せる。
より , 。
なので、 である。
(4) (i) (2) より、 の範囲は である。この範囲で の解が2つ存在するためには、 の範囲を調べる。
の範囲を考えると、 は または である。
(ii) である。ここで であり、 である。
であるから、。
, 。
かつ を満たす が存在する必要がある。
より、 は成立しない。
の場合を考える。
のとき、
このとき条件は、
3. 最終的な答え
(1)
(2)
(3)
(4) (i) または
(ii) 該当する は存在しない。