2次関数 $y = x^2 + 2ax + 2a^2 + 4a - 5$ が与えられている。 (1) このグラフが原点(0,0)を通るときの $a$ の値を求める。 (2) このグラフが $x$ 軸と共有点を持つような $a$ の値の範囲を求める。 (3) このグラフが $x$ 軸の正の部分と共有点を1つだけ持つときの $a$ の値の範囲を求める。

代数学二次関数二次方程式判別式グラフ
2025/8/14

1. 問題の内容

2次関数 y=x2+2ax+2a2+4a5y = x^2 + 2ax + 2a^2 + 4a - 5 が与えられている。
(1) このグラフが原点(0,0)を通るときの aa の値を求める。
(2) このグラフが xx 軸と共有点を持つような aa の値の範囲を求める。
(3) このグラフが xx 軸の正の部分と共有点を1つだけ持つときの aa の値の範囲を求める。

2. 解き方の手順

(1) グラフが原点(0,0)を通るとき、x=0,y=0x=0, y=0 を代入する。
0=02+2a(0)+2a2+4a50 = 0^2 + 2a(0) + 2a^2 + 4a - 5
2a2+4a5=02a^2 + 4a - 5 = 0
これを aa について解く。
(2) グラフが xx 軸と共有点を持つ条件は、判別式 D0D \geq 0 である。
D=(2a)24(1)(2a2+4a5)D = (2a)^2 - 4(1)(2a^2 + 4a - 5)
D=4a28a216a+20D = 4a^2 - 8a^2 - 16a + 20
D=4a216a+20D = -4a^2 - 16a + 20
4a216a+200-4a^2 - 16a + 20 \geq 0
a2+4a50a^2 + 4a - 5 \leq 0
(a+5)(a1)0(a+5)(a-1) \leq 0
これを aa について解く。
(3) グラフが xx 軸の正の部分と共有点を1つだけ持つ条件は、以下の2つの場合が考えられる。
(i) グラフが xx 軸とただ1点で交わり、その点が x>0x>0 である場合。
(ii) グラフが xx 軸と2点で交わり、一方の点が x>0x>0, もう一方が x0x\leq 0 である場合。
まず、(2)の結果より、グラフがxx軸と共有点を持つためのaaの範囲は 5a1-5 \leq a \leq 1 である。
(i) の場合、D=0D = 0 より、a=5,1a = -5, 1
a=5a=-5 のとき、y=x210x+50205=x210x+25=(x5)2y = x^2 - 10x + 50 - 20 - 5 = x^2 - 10x + 25 = (x-5)^2. よって、x=5>0x=5 > 0.
a=1a=1 のとき、y=x2+2x+2+45=x2+2x+1=(x+1)2y = x^2 + 2x + 2 + 4 - 5 = x^2 + 2x + 1 = (x+1)^2. よって、x=1<0x=-1 < 0.
したがって、a=5a=-5 は条件を満たす。
(ii) の場合、xx 軸との交点が正と負になるためには、x=0x=0 のとき y<0y<0 であれば良い。
y(0)=2a2+4a5<0y(0) = 2a^2 + 4a - 5 < 0
2a2+4a5=02a^2 + 4a - 5 = 0 の解は、a=4±16+404=4±564=2±142a = \frac{-4 \pm \sqrt{16 + 40}}{4} = \frac{-4 \pm \sqrt{56}}{4} = \frac{-2 \pm \sqrt{14}}{2}.
したがって、2142<a<2+142\frac{-2 - \sqrt{14}}{2} < a < \frac{-2 + \sqrt{14}}{2}
ここで、3<14<43 < \sqrt{14} < 4 であるから、0.5<2+142<10.5 < \frac{-2 + \sqrt{14}}{2} < 1, 2.5<2142<3-2.5 < \frac{-2 - \sqrt{14}}{2} < -3.
条件 5a1-5 \leq a \leq 12142<a<2+142\frac{-2 - \sqrt{14}}{2} < a < \frac{-2 + \sqrt{14}}{2} より、2142<a<2+142\frac{-2 - \sqrt{14}}{2} < a < \frac{-2 + \sqrt{14}}{2}.
グラフがxx軸の正の部分と共有点を1つだけもつとき、それは a=5a=-5 または 2142<a<2+142\frac{-2 - \sqrt{14}}{2} < a < \frac{-2 + \sqrt{14}}{2} である。
ここで、2+142=0.87<1\frac{-2+\sqrt{14}}{2} = 0.87 < 1 より、a=1a=1は条件を満たさない。
最終的な答え

3. 最終的な答え

(1) a=2±142a = \frac{-2 \pm \sqrt{14}}{2}
(2) 5a1-5 \leq a \leq 1
(3) 2142<a2+142\frac{-2-\sqrt{14}}{2} < a \leq \frac{-2+\sqrt{14}}{2}, a=5a = -5

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