正五角形ABCDEにおいて、対角線ACとBDの交点をPとする。 (1) ∠APBの大きさを求める。 (2) ABの長さが1cmのとき、△ABC∽△CPBであることを利用して、対角線ACの長さを求める。

幾何学正五角形角度相似対角線黄金比
2025/8/14

1. 問題の内容

正五角形ABCDEにおいて、対角線ACとBDの交点をPとする。
(1) ∠APBの大きさを求める。
(2) ABの長さが1cmのとき、△ABC∽△CPBであることを利用して、対角線ACの長さを求める。

2. 解き方の手順

(1) ∠APBの大きさ
正五角形の1つの内角は、180(52)5=180×35=108\frac{180(5-2)}{5} = \frac{180 \times 3}{5} = 108度。
△ABCにおいて、∠ABC = 108度、AB=BCより、∠BAC = ∠BCA = 1801082=722=36\frac{180-108}{2} = \frac{72}{2} = 36度。
同様に、△ABDにおいて、∠ABD = 36度。
したがって、∠ABP = ∠ABD = 36度、∠BAP = ∠BAC = 36度。
よって、∠APB = 180 - (36+36) = 180 - 72 = 108度。
(2) 対角線ACの長さ
AB = 1cmであり、△ABC∽△CPBなので、ABCP=BCPB=ACCB\frac{AB}{CP} = \frac{BC}{PB} = \frac{AC}{CB}
ここで、BC = AB = 1cmなので、1CP=1PB=AC1\frac{1}{CP} = \frac{1}{PB} = \frac{AC}{1}
したがって、AC = 1CP\frac{1}{CP}となる。
また、BCPB=ACCB\frac{BC}{PB} = \frac{AC}{CB}より、1PB=AC1\frac{1}{PB} = \frac{AC}{1}
よって、PB = 1AC\frac{1}{AC}
さらに、BD = ACより、BP+PD = AC。
四角形ABCPは、台形だから、AB=1, PC=PDである。また、∠ACB=36°、∠CBD=36°なので、∠CPB=180-2*36=108°。
ΔCPBにおいて、∠CPB = 108度、∠PCB = ∠PBC = 1801082=36\frac{180-108}{2} = 36度である。
∠ABC=108度より、∠PBA=108-36=72度。
△ABPにおいて、∠BAP=36度より、∠APB=180-36-72=72度。従って△ABPはAB=APの二等辺三角形である。
AC=AP+PCAC = AP + PC であり、AC=AB+PCAC = AB + PCAC=1+PCAC = 1+PC
ABCP=BCPB=AC1\frac{AB}{CP} = \frac{BC}{PB} = \frac{AC}{1} で、AB=BC=1AB=BC=1
よって、1CP=AC1\frac{1}{CP} = \frac{AC}{1} なので、CP=1ACCP = \frac{1}{AC}
AC=1+1ACAC = 1 + \frac{1}{AC}
AC2=AC+1AC^2 = AC + 1
AC2AC1=0AC^2 - AC - 1 = 0
AC=1±1+42=1±52AC = \frac{1 \pm \sqrt{1+4}}{2} = \frac{1 \pm \sqrt{5}}{2}
AC>0AC > 0 より AC=1+52AC = \frac{1 + \sqrt{5}}{2}

3. 最終的な答え

(1) 108度
(2) 1+52\frac{1 + \sqrt{5}}{2} cm

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