一辺の長さが $a$ の正四面体 ABCD の各面の重心をそれぞれ L, K, M, N とするとき、 (ア) AL:LI, AM:MJ, LM の長さを $a$ を用いて表す。 (イ) 四面体 ABCD と四面体 KLMN の相似比を求める。 (ウ) 四面体 ABCD の体積を $V$ とするとき、四面体 KLMN の体積を $V$ を用いて表す。

幾何学正四面体重心相似比体積比空間図形
2025/8/14

1. 問題の内容

一辺の長さが aa の正四面体 ABCD の各面の重心をそれぞれ L, K, M, N とするとき、
(ア) AL:LI, AM:MJ, LM の長さを aa を用いて表す。
(イ) 四面体 ABCD と四面体 KLMN の相似比を求める。
(ウ) 四面体 ABCD の体積を VV とするとき、四面体 KLMN の体積を VV を用いて表す。

2. 解き方の手順

(ア) L は三角形 ABC の重心なので、AL は中線 AI の 23\frac{2}{3} である。
よって、AL:LI = 2:1
同様に、M は三角形 ACD の重心なので、AM:MJ = 2:1
また、AL = 23AI\frac{2}{3} AI であり、AI=32aAI = \frac{\sqrt{3}}{2} a なので、
AL=23×32a=33aAL = \frac{2}{3} \times \frac{\sqrt{3}}{2} a = \frac{\sqrt{3}}{3} a
同様に、AM=33aAM = \frac{\sqrt{3}}{3} a
三角形 ALM において、LAM=BAC=60\angle LAM = \angle BAC = 60^{\circ} であるから、余弦定理より
LM2=AL2+AM22×AL×AM×cos60LM^2 = AL^2 + AM^2 - 2 \times AL \times AM \times \cos 60^{\circ}
LM2=(33a)2+(33a)22×33a×33a×12LM^2 = (\frac{\sqrt{3}}{3} a)^2 + (\frac{\sqrt{3}}{3} a)^2 - 2 \times \frac{\sqrt{3}}{3} a \times \frac{\sqrt{3}}{3} a \times \frac{1}{2}
LM2=39a2+39a239a2=39a2=13a2LM^2 = \frac{3}{9} a^2 + \frac{3}{9} a^2 - \frac{3}{9} a^2 = \frac{3}{9} a^2 = \frac{1}{3} a^2
LM=13a2=13a=33aLM = \sqrt{\frac{1}{3} a^2} = \frac{1}{\sqrt{3}} a = \frac{\sqrt{3}}{3} a
(イ) 四面体 ABCD と四面体 KLMN の相似比は、対応する辺の長さの比で表される。
すなわち、AB:KL であり、AB = a, KL = LM = 33a\frac{\sqrt{3}}{3} a である。
したがって、相似比は a:33a=1:33=3:1a : \frac{\sqrt{3}}{3} a = 1 : \frac{\sqrt{3}}{3} = \sqrt{3} : 1
すなわち AB:KL=3:1AB : KL = 3:1
(ウ) 体積比は相似比の3乗なので、
V:VKLMN=(3)3:13=33:1V : V_{KLMN} = (\sqrt{3})^3 : 1^3 = 3\sqrt{3} : 1
VKLMN=133V=39VV_{KLMN} = \frac{1}{3\sqrt{3}} V = \frac{\sqrt{3}}{9} V

3. 最終的な答え

ア:2:1
イ:2:1
ウ:33\frac{\sqrt{3}}{3}
エ:3:1
オ:127V\frac{1}{27}V

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