2次関数 $y = x^2 - 2ax + 1$ ($0 \le x \le 1$) について、最小値とその時の $x$ の値、および最大値とその時の $x$ の値を求める問題です。

代数学二次関数最大値最小値平方完成場合分け
2025/8/14

1. 問題の内容

2次関数 y=x22ax+1y = x^2 - 2ax + 1 (0x10 \le x \le 1) について、最小値とその時の xx の値、および最大値とその時の xx の値を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、与えられた2次関数を平方完成します。
y=x22ax+1=(xa)2a2+1y = x^2 - 2ax + 1 = (x-a)^2 - a^2 + 1
この式から、この2次関数の軸は x=ax=a であることがわかります。
定義域は 0x10 \le x \le 1 なので、軸 x=ax=a の位置によって、最小値と最大値をとる xx の値が変わります。
(1) 最小値を求める場合:
x=ax=a の位置によって場合分けします。
(i) a<0a < 0 のとき:
0x10 \le x \le 1 において、関数は単調増加なので、x=0x=0 で最小値をとります。
最小値は y=022a(0)+1=1y = 0^2 - 2a(0) + 1 = 1
よって、最小値は1 (x=0x=0 のとき)。
(ii) 0a10 \le a \le 1 のとき:
x=ax=a で最小値をとります。
最小値は y=(aa)2a2+1=a2+1y = (a-a)^2 - a^2 + 1 = -a^2 + 1
よって、最小値は a2+1-a^2 + 1 (x=ax=a のとき)。
(iii) a>1a > 1 のとき:
0x10 \le x \le 1 において、関数は単調減少なので、x=1x=1 で最小値をとります。
最小値は y=122a(1)+1=22ay = 1^2 - 2a(1) + 1 = 2 - 2a
よって、最小値は 22a2-2a (x=1x=1 のとき)。
(2) 最大値を求める場合:
x=ax=a の位置によって場合分けします。軸が定義域の中央 x=1/2x=1/2 に対して、どちら側にあるかを考慮します。
(i) a12a \le \frac{1}{2} のとき:
x=1x=1 で最大値をとります。
最大値は y=122a(1)+1=22ay = 1^2 - 2a(1) + 1 = 2 - 2a
よって、最大値は 22a2 - 2a (x=1x=1 のとき)。
(ii) a>12a > \frac{1}{2} のとき:
x=0x=0 で最大値をとります。
最大値は y=022a(0)+1=1y = 0^2 - 2a(0) + 1 = 1
よって、最大値は 11 (x=0x=0 のとき)。

3. 最終的な答え

(1) 最小値:
- a<0a < 0 のとき:1 (x=0x=0)
- 0a10 \le a \le 1 のとき:a2+1-a^2 + 1 (x=ax=a)
- a>1a > 1 のとき:22a2-2a (x=1x=1)
(2) 最大値:
- a12a \le \frac{1}{2} のとき:22a2 - 2a (x=1x=1)
- a>12a > \frac{1}{2} のとき:1 (x=0x=0)

「代数学」の関連問題

実数 $x, y$ に対して、不等式 $x^2 + 25y^2 \ge 10xy$ を証明し、等号が成り立つ条件を求める問題です。証明の穴埋め形式になっています。

不等式実数完全平方式証明等号成立条件
2025/8/15

$a > 1$、 $b > 2$ のとき、不等式 $ab + 2 > 2a + b$ を証明する問題です。証明の途中の空欄を埋める必要があります。

不等式証明因数分解
2025/8/15

2次関数 $y = x^2 + 2ax + 3(a+1)$ の最小値を $M$ とする。$M$ を $a$ の関数とみたとき、$M$ の値を最大にする $a$ の値と、そのときの $M$ の値を求めよ...

二次関数最大値最小値平方完成二次関数の最大最小
2025/8/15

与えられた条件を満たす2次関数を求めます。問題は4つあります。 (1) 頂点が (2, -3) で、点 (3, -1) を通る。 (2) 軸が $x=3$ で、2点 (1, -1), (2, -10)...

二次関数二次方程式連立方程式関数の決定
2025/8/15

周の長さが20cmの長方形の面積の最大値を求める問題です。長方形の一辺の長さが $x$ cmとすると、もう一方の辺の長さは$(10-x)$ cm となります。

最大値二次関数平方完成長方形面積
2025/8/15

関数 $y = x^2 + 6x + c$ ($-4 \leq x \leq 4$)の最大値が10であるとき、定数 $c$ の値を求める問題です。

二次関数最大値平方完成
2025/8/15

周の長さが20cmの長方形において、面積の最大値を求める問題です。長方形の横の長さが(10-x)cmと示されています。

最大値二次関数平方完成長方形面積
2025/8/15

次の関数の最大値、最小値を求め、そのときの $x$ の値を求めます。 (1) $y = x^2 + 4x + 1$ ($-3 \le x \le 0$) (2) $y = -2x^2 - 4x + ...

二次関数最大値最小値平方完成
2025/8/15

以下の2つの2次関数について、最大値または最小値を求め、そのときの $x$ の値を求める問題です。 (1) $y = 3(x-1)^2 - 4$ (2) $y = -x^2 - 8x + 7$

二次関数最大値最小値平方完成放物線
2025/8/15

放物線 $y = 2x^2 - 12x + 15$ と $y$ 軸に関して対称な放物線の方程式を求める問題です。

放物線対称性二次関数
2025/8/15