$a$ は定数で、$a>1$ とする。直線 $l: x=a$ 上の点 $P(a, t)$ ($t$ は実数) を通り、円 $C: x^2 + y^2 = 1$ に接する2本の接線の接点をそれぞれ $A$, $B$ とするとき、直線 $AB$ は点 $P$ によらず、ある定点を通ることを示し、その定点の座標を求めよ。

幾何学接線定点座標
2025/8/14

1. 問題の内容

aa は定数で、a>1a>1 とする。直線 l:x=al: x=a 上の点 P(a,t)P(a, t) (tt は実数) を通り、円 C:x2+y2=1C: x^2 + y^2 = 1 に接する2本の接線の接点をそれぞれ AA, BB とするとき、直線 ABAB は点 PP によらず、ある定点を通ることを示し、その定点の座標を求めよ。

2. 解き方の手順

C:x2+y2=1C: x^2 + y^2 = 1 上の点 (x1,y1)(x_1, y_1) における接線の方程式は x1x+y1y=1x_1 x + y_1 y = 1 で与えられる。
P(a,t)P(a, t) を通る接線を考えるので、接点 AA, BB の座標をそれぞれ (x1,y1)(x_1, y_1), (x2,y2)(x_2, y_2) とすると、
x1a+y1t=1x_1 a + y_1 t = 1
x2a+y2t=1x_2 a + y_2 t = 1
となる。
この2式は、直線 ax+ty=1ax + ty = 1 が2点 A(x1,y1)A(x_1, y_1), B(x2,y2)B(x_2, y_2) を通ることを示している。
したがって、直線 ABAB の方程式は
ax+ty=1ax + ty = 1
となる。
この式を tt について整理すると、
ax1+ty=0ax - 1 + ty = 0
となる。
この直線が tt によらずに定点を通るためには、
ax1=0ax - 1 = 0 かつ y=0y = 0
でなければならない。
ax1=0ax - 1 = 0 より、 x=1ax = \frac{1}{a}
したがって、求める定点の座標は (1a,0)(\frac{1}{a}, 0) である。

3. 最終的な答え

(1a,0)(\frac{1}{a}, 0)

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