四角形OABCは辺OAを下底、辺CBを上底とする等脚台形であり、$\angle AOC = \angle OAB$である。$a=|\overrightarrow{OA}|$, $c=|\overrightarrow{OC}|$, $m=\overrightarrow{OA} \cdot \overrightarrow{OC}$とする。 (1) $m < \frac{a^2}{2}$ が成り立つことを示せ。 (2) 等脚台形OABCの面積Sをa, c, mを用いて表せ。 (3) 対角線OBとACの交点をDとするとき、$\overrightarrow{OD}$を$\overrightarrow{OA}$, $\overrightarrow{OC}$を用いて表せ。
2025/8/14
1. 問題の内容
四角形OABCは辺OAを下底、辺CBを上底とする等脚台形であり、である。, , とする。
(1) が成り立つことを示せ。
(2) 等脚台形OABCの面積Sをa, c, mを用いて表せ。
(3) 対角線OBとACの交点をDとするとき、を, を用いて表せ。
2. 解き方の手順
(1)
とおく。となる。
なので、。
等脚台形なので、であるから、
また、四角形OABCは等脚台形なので、 であり、 である。
とは平行なので、 と表せる。
したがって、
より、
また、とおくと、
したがって、
とは平行ではないので、 が成り立つのは、
かつ のときのみ。しかし、 より、これは成り立たない。
が鋭角より、である。
.
において、.
とが一致しないとき、が成り立つ。
平行四辺形でないとき、 である。
とおくと、
.
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より、.
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より、.
したがって、.
よって、.
(2)
台形の面積は、(上底+下底)×高さ÷2 である。
, . 高さをhとする。
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(3)
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点DはOB上にあるので、 と表せる。
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また、点DはAC上にあるので、.
かつ .
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3. 最終的な答え
(1)
(2)
(3)