ベクトル a=(pq) と b=(uv) を考えます。 すると、pu+qv は a と b の内積 a⋅b で表されます。 円 (x−2)2+y2=3 は、中心が (2,0) で半径が 3 の円です。 したがって、
a=(2+3cosθ3sinθ) と表すことができます。 同様に、円 (x−6)2+y2=9 は、中心が (6,0) で半径が 3 の円です。 したがって、
b=(6+3cosϕ3sinϕ) と表すことができます。 a⋅b=(2+3cosθ)(6+3cosϕ)+(3sinθ)(3sinϕ) =12+6cosϕ+63cosθ+33cosθcosϕ+33sinθsinϕ =12+6cosϕ+63cosθ+33cos(θ−ϕ) ここで、ベクトル OA=(pq) 、OB=(uv) とすると、a=(pq)=OA、b=(uv)=OB です。 pu+qv=OA⋅OB=∣OA∣∣OB∣cosψ (ただし、ψ は OA と OB のなす角) この式を使う代わりに、コーシー・シュワルツの不等式を用いることを考えます。
コーシー・シュワルツの不等式より、
(pu+qv)2≤(p2+q2)(u2+v2) 円の中心をそれぞれ OA=(2,0), OB=(6,0) とすると、 OA=OOA+OAA OB=OOB+OBB ∣OA∣≤∣OOA∣+∣OAA∣=2+3 ∣OB∣≤∣OOB∣+∣OBB∣=6+3=9 ここで、OOA と OAA、OOB と OBB が同一直線上にあるとき(同じ向き)、 OA と OB も同一直線上にあるとき、pu+qv は最大値または最小値を持ちます。 このとき、pu+qv=OA⋅OB=∣OA∣∣OB∣=(2+3)×9=18+93 または
pu+qv=OA⋅OB=−∣OA∣∣OB∣=−(2+3)×9=−18−93 しかし、OOA=(20) と OOB=(60) は同じ方向を向いているため、 pu+qv が最大となるのは、OA と OB が同じ方向を向いているとき、 pu+qv が最小となるのは、OA と OB が反対方向を向いているときです。 pu+qv の最大値は、OA と OB が同じ方向を向いているときで、 (2+3)×(6+3)=18+93 pu+qv の最小値は、OA と OB が反対方向を向いているときで、 −((2−0)2+(0−0)2+3)×((6−0)2+(0−0)2+3)=−(2+3)×(6+3)=−18−93