(1) 実数 $t$ が変化するとき、円 $(x+t)^2 + (y-2t)^2 = 4t^2$ が通過する領域を図示せよ。 (2) 点 $A(0, 1)$ を定め、点 $P$ は直線 $y = -1$ 上を動くとする。線分 $AP$ の垂直二等分線が通過する領域を図示せよ。

幾何学軌跡領域垂直二等分線判別式
2025/8/14

1. 問題の内容

(1) 実数 tt が変化するとき、円 (x+t)2+(y2t)2=4t2(x+t)^2 + (y-2t)^2 = 4t^2 が通過する領域を図示せよ。
(2) 点 A(0,1)A(0, 1) を定め、点 PP は直線 y=1y = -1 上を動くとする。線分 APAP の垂直二等分線が通過する領域を図示せよ。

2. 解き方の手順

(1)
円の方程式 (x+t)2+(y2t)2=4t2(x+t)^2 + (y-2t)^2 = 4t^2 を展開して整理すると、
x2+2xt+t2+y24yt+4t2=4t2x^2 + 2xt + t^2 + y^2 - 4yt + 4t^2 = 4t^2
t2+2(x2y)t+x2+y2=0t^2 + 2(x-2y)t + x^2 + y^2 = 0
tt の2次方程式と見て、実数解を持つ条件を求める。
判別式を DD とすると、
D/4=(x2y)2(x2+y2)0D/4 = (x-2y)^2 - (x^2 + y^2) \geq 0
x24xy+4y2x2y20x^2 - 4xy + 4y^2 - x^2 - y^2 \geq 0
3y24xy03y^2 - 4xy \geq 0
y(3y4x)0y(3y - 4x) \geq 0
したがって、y0y \geq 0 かつ 3y4x03y - 4x \geq 0、または y0y \leq 0 かつ 3y4x03y - 4x \leq 0
これは、y0y \geq 0 かつ y43xy \geq \frac{4}{3}x、または y0y \leq 0 かつ y43xy \leq \frac{4}{3}x を意味する。
したがって、領域は直線 y=43xy = \frac{4}{3}x の上側と下側(直線を含む)。
(2)
PP の座標を (s,1)(s, -1) とする。A(0,1)A(0, 1)P(s,1)P(s, -1) の中点は (s2,0)(\frac{s}{2}, 0)
APAP の傾きは 11s0=2s\frac{-1-1}{s-0} = -\frac{2}{s}
APAP の垂直二等分線の傾きは s2\frac{s}{2}
垂直二等分線の方程式は
y0=s2(xs2)y - 0 = \frac{s}{2}(x - \frac{s}{2})
y=s2xs24y = \frac{s}{2}x - \frac{s^2}{4}
s22xs4y=0s^2 - 2xs - 4y = 0
ss の2次方程式と見て、実数解を持つ条件を求める。
判別式を DD とすると、
D/4=x2+4y0D/4 = x^2 + 4y \geq 0
yx24y \geq -\frac{x^2}{4}
したがって、領域は放物線 y=x24y = -\frac{x^2}{4} の上側(放物線を含む)。

3. 最終的な答え

(1) y(3y4x)0y(3y - 4x) \geq 0 で表される領域(直線 y=43xy = \frac{4}{3}x の上側と下側を含む)。
(2) yx24y \geq -\frac{x^2}{4} で表される領域(放物線 y=x24y = -\frac{x^2}{4} の上側を含む)。

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