(ア) 2点 A, B がともに円の外部にある場合
円の方程式は、x2+y2−2ax−2by=0 であり、これは (x−a)2+(y−b)2=a2+b2 と変形できます。 したがって、円の中心 P は (a,b) であり、半径は a2+b2 です。 点 A(0,2) が円の外部にある条件は、 02+22−2a(0)−2b(2)>0 点 B(2,2) が円の外部にある条件は、 22+22−2a(2)−2b(2)>0 8−4a−4b>0 2−a−b>0 したがって、点 P(a,b) の存在範囲は、b<1 かつ a+b<2 を満たす領域です。 (イ) 線分 AB がつねに円の外部にある場合
線分 AB 上の点は tA+(1−t)B (0≤t≤1) で表される。 t(0,2)+(1−t)(2,2)=(2−2t,2) 線分AB上の任意の点 (2−2t,2) が円の外部にあるための条件は、 (2−2t)2+22−2a(2−2t)−2b(2)>0 4−8t+4t2+4−4a+4at−4b>0 4t2+(4a−8)t+8−4a−4b>0 これが 0≤t≤1 で常に成立するための条件を考えます。 f(t)=4t2+(4a−8)t+8−4a−4b と置きます。 f(t) が 0≤t≤1 で常に正であるための条件は、f(0)>0 かつ f(1)>0 かつ 軸の位置によって場合分けを検討する必要があります。 f(0)=8−4a−4b>0 より、 a+b<2 f(1)=4+4a−8+8−4a−4b=4−4b>0 より、b<1 軸は t=−(4a−8)/8=(8−4a)/8=1−a/2 です。 軸が 0<t<1 すなわち 0<1−a/2<1 のとき、0<a/2<1 より、0<a<2 です。 このとき、f(t) の最小値が正である必要があります。 f(1−a/2)=4(1−a/2)2+(4a−8)(1−a/2)+8−4a−4b>0 =4(1−a+a2/4)+4a−2a2−8+4a+8−4a−4b>0 =4−4a+a2+4a−2a2−4b>0 −a2+4−4b>0 a2+4b<4 b<1−a2/4 軸が t≤0 すなわち 1−a/2≤0 のとき、a≥2 です。このとき、f(0)>0 と f(1)>0 が成り立てばよいので、a+b<2 かつ b<1 です。しかし、a≥2 なので a+b<2 より b<2−a≤0 となるので b<0となります。 軸が t≥1 すなわち 1−a/2≥1 のとき、a≤0 です。このとき、f(0)>0 と f(1)>0 が成り立てばよいので、a+b<2 かつ b<1 です。 したがって、線分 AB がつねに円の外部にある条件は、a+b<2, b<1, b<1−a2/4です。