まず、点Pの座標を (X,Y) とおきます。 次に、放物線 y=x2+x 上の点 (t,t2+t) における接線を考えます。 この接線の傾きは y′=2x+1 より、2t+1 となります。 したがって、接線の方程式は以下のようになります。
y−(t2+t)=(2t+1)(x−t) この接線が点P (X,Y) を通るので、以下の方程式が成り立ちます。 Y−(t2+t)=(2t+1)(X−t) これを t について整理すると、以下の2次方程式が得られます。 Y−t2−t=2Xt−2t2+X−t t2−2Xt+Y−X=0 この2次方程式の2つの解を t1, t2 とすると、t1, t2 はそれぞれ2本の接線の接点の x 座標を表します。 点Pから2本の接線が引けるためには、この2次方程式が異なる2つの実数解を持たなければなりません。
したがって、判別式 D>0 である必要があります。 D=(−2X)2−4(Y−X)=4X2−4Y+4X>0 X2+X−Y>0 2本の接線が直交するためには、それぞれの傾きの積が −1 でなければなりません。つまり、(2t1+1)(2t2+1)=−1 となります。 4t1t2+2(t1+t2)+1=−1 4t1t2+2(t1+t2)+2=0 2t1t2+(t1+t2)+1=0 解と係数の関係より、t1+t2=2X, t1t2=Y−X なので、これを代入すると、 2(Y−X)+2X+1=0 2Y−2X+2X+1=0 Y=−21 このとき、X2+X−Y>0 より X2+X+21>0。 これは (X+21)2+41>0 なので、常に成立します。