放物線 $y = \frac{a}{2}x^2$ と円 $x^2 + (y-a)^2 = a$ が接するとき、$a$ の値を求める。ただし、$a \geq 1$ とする。

幾何学放物線接する二次方程式判別式
2025/8/14

1. 問題の内容

放物線 y=a2x2y = \frac{a}{2}x^2 と円 x2+(ya)2=ax^2 + (y-a)^2 = a が接するとき、aa の値を求める。ただし、a1a \geq 1 とする。

2. 解き方の手順

放物線と円の式から x2x^2 を消去する。放物線の式を変形して x2=2ayx^2 = \frac{2}{a}y を得る。これを円の式に代入すると、
\frac{2}{a}y + (y-a)^2 = a
\frac{2}{a}y + y^2 - 2ay + a^2 = a
y^2 + (\frac{2}{a} - 2a)y + a^2 - a = 0
y^2 + \frac{2-2a^2}{a}y + a(a-1) = 0
接するということは、この yy についての2次方程式が重解を持つということなので、判別式 D=0D = 0 となる。
D = (\frac{2-2a^2}{a})^2 - 4a(a-1) = 0
\frac{4(1-a^2)^2}{a^2} - 4a^2 + 4a = 0
\frac{(1-a^2)^2}{a^2} - a^2 + a = 0
(1 - a^2)^2 - a^4 + a^3 = 0
1 - 2a^2 + a^4 - a^4 + a^3 = 0
a^3 - 2a^2 + 1 = 0
(a-1)(a^2 - a - 1) = 0
a1a \geq 1 より、a=1a = 1 または a2a1=0a^2 - a - 1 = 0 である。
a2a1=0a^2 - a - 1 = 0 を解くと、
a = \frac{1 \pm \sqrt{1 + 4}}{2} = \frac{1 \pm \sqrt{5}}{2}
a1a \geq 1 なので、a=1+52a = \frac{1 + \sqrt{5}}{2}
a=1a=1 のとき、放物線は y=12x2y = \frac{1}{2}x^2 であり、円は x2+(y1)2=1x^2 + (y-1)^2 = 1 となる。
放物線の式から x2=2yx^2 = 2y で、円の式は 2y+(y1)2=12y + (y-1)^2 = 1 つまり 2y+y22y+1=12y + y^2 - 2y + 1 = 1 より y2=0y^2 = 0 となり、y=0y = 0 (重解)。
よって接する。
a=1+52a = \frac{1 + \sqrt{5}}{2} のときも、接する。

3. 最終的な答え

a=1,1+52a = 1, \frac{1 + \sqrt{5}}{2}

「幾何学」の関連問題

(1) 実数 $t$ が変化するとき、円 $(x+t)^2 + (y-2t)^2 = 4t^2$ が通過する領域を図示せよ。 (2) 点 $A(0, 1)$ を定め、点 $P$ は直線 $y = -1...

軌跡領域垂直二等分線判別式
2025/8/14

2点 $A(0, 2)$ と $B(2, 2)$ が与えられており、円 $x^2 + y^2 - 2ax - 2by = 0$ があります。この円の中心 $P$ の存在範囲を、以下の2つの場合について...

領域座標平面
2025/8/14

座標平面上の点Pから放物線 $y = x^2 + x$ へ2本の接線が引け、かつその2本の接線が直交するとき、点Pの軌跡を求める問題です。

軌跡接線放物線微分二次方程式
2025/8/14

点Bで垂直に交わる2つの線分AB, BCがあります。線分ABと線分BCに接し、半径が線分BCの長さの半分となる円の中心Oを作図する問題です。作図に用いた線は残しておく必要があります。

作図接線垂直二等分線角の二等分線
2025/8/14

(1)次の三角形の面積を求めなさい。 ①: 一辺の長さが6cm、挟む角が60°の三角形の面積を求めます。 ②: 一辺の長さが4cm, 6cm, 挟む角が45°の三角形の面積を求めます。 (2)次の四角...

三角形の面積四角形の面積台形三角関数ヘロンの公式
2025/8/14

原点を端点とする半直線上の2点P($x$, $y$)とQ($X$, $Y$)が$OP \cdot OQ = 1$を満たしている。このとき、以下の各場合について点Qの軌跡を求めよ。 (1) 点Pが原点を...

軌跡逆数直線
2025/8/14

与えられた2つの円、円1: $x^2 + y^2 = 1$ と円2: $(x-2)^2 + y^2 = 4$ について、以下の問題を解きます。 (1) 円1と円2に共通に接する接線の方程式を求めます。...

接線面積相似三平方の定理
2025/8/14

点 $A(p, q)$ が円 $(x-2)^2 + y^2 = 3$ 上を動き、点 $B(u, v)$ が円 $(x-6)^2 + y^2 = 9$ 上を動くとき、$pu + qv$ の最大値と最小値...

ベクトル内積最大値最小値コーシー・シュワルツの不等式
2025/8/14

2点A(2, -5), B(2, 7)がある。直線 $y = ax - 1$ が線分AB(両端も含む)と共有点を持つとき、$a$ の値の範囲を求めよ。

座標平面直線線分共有点不等式
2025/8/14

3辺の長さが $x$, 6, 8 である三角形が存在するための $x$ の値の範囲を求めます。

三角形三角形の成立条件不等式
2025/8/14