(3) $AB=8$, $BC=6$, $CA=10$ である三角形 $ABC$ に内接する円の面積を求める問題です。 (4) $n$ は自然数とする。$n^2 - 18n + 72$ が素数になるような $n$ は全部で何個あるか求める問題です。

幾何学三角形面積素数因数分解整数の性質
2025/8/15

1. 問題の内容

(3) AB=8AB=8, BC=6BC=6, CA=10CA=10 である三角形 ABCABC に内接する円の面積を求める問題です。
(4) nn は自然数とする。n218n+72n^2 - 18n + 72 が素数になるような nn は全部で何個あるか求める問題です。

2. 解き方の手順

(3)
まず、三角形 ABCABC の内接円の半径を rr とします。
三角形 ABCABC の面積 SS は、S=12(AB×BC)S = \frac{1}{2} (AB \times BC) で計算できます。
なぜなら 82+62=64+36=100=1028^2 + 6^2 = 64 + 36 = 100 = 10^2 なので、三角形 ABCABC は直角三角形です。ABABBCBC が直角をなす辺なので面積は 12AB×BC\frac{1}{2} AB \times BCで計算できます。
S=12×8×6=24S = \frac{1}{2} \times 8 \times 6 = 24
また、三角形 ABCABC の周の長さを LL とすると、L=AB+BC+CA=8+6+10=24L = AB + BC + CA = 8 + 6 + 10 = 24 です。
内接円の半径 rr は、S=12rLS = \frac{1}{2} r L で計算できます。
24=12r×2424 = \frac{1}{2} r \times 24
r=2r = 2
内接円の面積は πr2=π×22=4π\pi r^2 = \pi \times 2^2 = 4\pi
(4)
n218n+72n^2 - 18n + 72 を因数分解します。
n218n+72=(n6)(n12)n^2 - 18n + 72 = (n-6)(n-12)
これが素数になるのは、n6=1n-6=1 または n12=1n-12 = 1 の場合です。
n6=1n-6=1 のとき、n=7n=7 であり、 (n6)(n12)=1×(712)=1×(5)=5(n-6)(n-12) = 1 \times (7-12) = 1 \times (-5) = -5 となります。
5-5は素数ではないので、n=7n=7 は条件を満たしません。
また、n6=1n-6 = -1 のとき、n=5n=5 であり、 (n6)(n12)=1×(512)=1×(7)=7(n-6)(n-12) = -1 \times (5-12) = -1 \times (-7) = 7 となり、素数となります。
n12=1n-12=1 のとき、n=13n=13 であり、 (n6)(n12)=(136)×1=7×1=7(n-6)(n-12) = (13-6) \times 1 = 7 \times 1 = 7 となり、素数となります。
n12=1n-12=-1 のとき、n=11n=11 であり、 (n6)(n12)=(116)×(1)=5×(1)=5(n-6)(n-12) = (11-6) \times (-1) = 5 \times (-1) = -5 となり、素数ではありません。
さらに、 n6n-6n12n-12のどちらかが1または-1になる場合以外に素数になる場合を考えます。
(n6)(n12)=p(n-6)(n-12) = pppは素数)となるためには、(n6)(n-6) または (n12)(n-12) のどちらかが 11 または 1-1 である必要があります。
もしそうでないとすると、(n6)(n12)(n-6)(n-12) は 2 つの 11 より大きい整数の積になるため、素数にはなりえません。
したがって、n=5,13n=5, 13 の場合のみ素数となります。
nn は自然数なので、n=5n=5 および n=13n=13 が解です。

3. 最終的な答え

(3) 4π4\pi
(4) 2

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