円に内接する四角形ABCDにおいて、AB=5, BC=CD=3, DA=2であるとき、この四角形が内接する円の半径を求める問題です。

幾何学四角形余弦定理正弦定理内接半径
2025/8/16

1. 問題の内容

円に内接する四角形ABCDにおいて、AB=5, BC=CD=3, DA=2であるとき、この四角形が内接する円の半径を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、四角形を対角線ACで分割し、三角形ABCと三角形ADCを考えます。
それぞれの三角形に対して余弦定理を適用し、cosBcos∠BcosDcos∠Dの関係を求めます。
円に内接する四角形の対角の和は180°であることから、B+D=180°∠B+∠D=180°なので、cosD=cos(180°B)=cosBcos∠D = cos(180°-∠B) = -cos∠Bが成り立ちます。
この関係を利用してcosBcos∠Bの値を求めます。
次に、三角形ABCに対して余弦定理を適用し、対角線ACの長さを求めます。
最後に、三角形ABCに対して正弦定理を適用し、外接円の半径を求めます。
(1)三角形ABCに余弦定理を適用します。
AC2=AB2+BC22ABBCcosBAC^2 = AB^2 + BC^2 - 2 \cdot AB \cdot BC \cdot cos∠B
AC2=52+32253cosBAC^2 = 5^2 + 3^2 - 2 \cdot 5 \cdot 3 \cdot cos∠B
AC2=3430cosBAC^2 = 34 - 30 cos∠B
(2)三角形ADCに余弦定理を適用します。
AC2=AD2+CD22ADCDcosDAC^2 = AD^2 + CD^2 - 2 \cdot AD \cdot CD \cdot cos∠D
AC2=22+32223cosDAC^2 = 2^2 + 3^2 - 2 \cdot 2 \cdot 3 \cdot cos∠D
AC2=1312cosDAC^2 = 13 - 12 cos∠D
AC2=1312(cosB)AC^2 = 13 - 12 (-cos∠B)
AC2=13+12cosBAC^2 = 13 + 12 cos∠B
(3)AC^2が等しいので、
3430cosB=13+12cosB34 - 30 cos∠B = 13 + 12 cos∠B
21=42cosB21 = 42 cos∠B
cosB=12cos∠B = \frac{1}{2}
(4) cosB=12cos∠B = \frac{1}{2}なので、B=60°∠B = 60°
したがって、sinB=sin60°=32sin∠B = sin60° = \frac{\sqrt{3}}{2}
(5)対角線ACの長さを求める
AC2=3430cosB=343012=3415=19AC^2 = 34 - 30 cos∠B = 34 - 30 \cdot \frac{1}{2} = 34 - 15 = 19
AC=19AC = \sqrt{19}
(6)正弦定理により、
ACsinB=2R\frac{AC}{sin∠B} = 2R
2R=19322R = \frac{\sqrt{19}}{\frac{\sqrt{3}}{2}}
2R=21932R = \frac{2\sqrt{19}}{\sqrt{3}}
2R=25732R = \frac{2\sqrt{57}}{3}
R=573R = \frac{\sqrt{57}}{3}

3. 最終的な答え

573\frac{\sqrt{57}}{3}

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