平面上の $\triangle ABC$ と任意の点 $P$ に対して、ベクトル方程式 $|\overrightarrow{BP} + \overrightarrow{CP}| = |\overrightarrow{AB} + \overrightarrow{AC}|$ が表す円がどのような円であるかを求める問題です。

幾何学ベクトルベクトル方程式幾何的解釈
2025/8/15

1. 問題の内容

平面上の ABC\triangle ABC と任意の点 PP に対して、ベクトル方程式 BP+CP=AB+AC|\overrightarrow{BP} + \overrightarrow{CP}| = |\overrightarrow{AB} + \overrightarrow{AC}| が表す円がどのような円であるかを求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、ベクトル方程式 BP+CP=AB+AC|\overrightarrow{BP} + \overrightarrow{CP}| = |\overrightarrow{AB} + \overrightarrow{AC}| を変形します。
BP+CP=(APAB)+(APAC)=2AP(AB+AC)\overrightarrow{BP} + \overrightarrow{CP} = (\overrightarrow{AP} - \overrightarrow{AB}) + (\overrightarrow{AP} - \overrightarrow{AC}) = 2\overrightarrow{AP} - (\overrightarrow{AB} + \overrightarrow{AC})
これより、与えられた式は
2AP(AB+AC)=AB+AC|2\overrightarrow{AP} - (\overrightarrow{AB} + \overrightarrow{AC})| = |\overrightarrow{AB} + \overrightarrow{AC}|
両辺を2で割ると、
APAB+AC2=12AB+AC|\overrightarrow{AP} - \frac{\overrightarrow{AB} + \overrightarrow{AC}}{2}| = \frac{1}{2}|\overrightarrow{AB} + \overrightarrow{AC}|
ここで、線分 BCBC の中点を MM とすると、AM=AB+AC2\overrightarrow{AM} = \frac{\overrightarrow{AB} + \overrightarrow{AC}}{2} となります。したがって、
APAM=122AM|\overrightarrow{AP} - \overrightarrow{AM}| = \frac{1}{2}|2\overrightarrow{AM}|
MP=AM|\overrightarrow{MP}| = |\overrightarrow{AM}|
これは、点 PP と点 MM の距離が、点 AA と点 MM の距離に等しいことを示しています。すなわち、点 PP は点 MM を中心とする半径 AM|\overrightarrow{AM}| の円周上にあることを意味します。

3. 最終的な答え

このベクトル方程式は、線分 BCBC の中点 MM を中心とし、半径が AMAM の円を表します。

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