1. 問題の内容
四角形ABCDは平行四辺形であり、AB=APである。このとき、三角形APDと三角形DCAが合同であることを証明する。
2. 解き方の手順
まず、平行四辺形の性質を利用して、向かい合う角が等しいこと、つまりを示します。
次に、AB=APなので、三角形ABPは二等辺三角形です。二等辺三角形の底角は等しいので、です。
さらに、はの錯角で、はの錯角なので、かつが成り立ちます。また、であることからであることもわかります。
また、なので、が成り立ちます。
平行四辺形の対辺は平行なので、AB//DCより(錯角)。
かつAB=APよりなので、となります。
、より、となります。平行四辺形の対角は等しいので、、よってとなります。
三角形APDと三角形DCAにおいて、
1. ADは共通。
2. 平行四辺形の対辺は等しいので、AP=DC。
3. 平行四辺形の対角は等しいので$\angle ADC = \angle B = \angle APB$。
4. 平行線の錯角は等しいので$\angle DAC = \angle BCA$。
5. AB=APより、$\triangle ABP$は二等辺三角形であるため$\angle B = \angle APB$。
6. $\angle B+\angle APB+\angle BAP = 180^{\circ}$なので$\angle B+\angle B +\angle BAP=180^{\circ} \Leftrightarrow 2\angle B + \angle BAP = 180^{\circ}$
7. $\angle BCD+\angle ADC = 180^{\circ} \Leftrightarrow \angle B+\angle ADC=180^{\circ}$
8. $\angle B = \angle ADC = \angle APB$より$\angle ADC = \angle APB$。
で考えると
で考えると
仮定より、AB=AP。平行四辺形の対辺より、AB=DC。よってAP=DC
AD=DA
よって2辺とその間の角がそれぞれ等しいので、
3. 最終的な答え
三角形APDと三角形DCAにおいて、
AP = DC (AB = AP, AB = DC より)
AD = DA (共通)
(錯角)
よって、二組の辺とその間の角がそれぞれ等しいので、