正の整数 $a, b$ ($a < b$) について、$a$ と $b$ の最大公約数が $30$ で、最小公倍数が $1800$ であるような $a, b$ の組の個数を求めよ。

数論最大公約数最小公倍数整数の性質約数
2025/4/6

1. 問題の内容

正の整数 a,ba, b (a<ba < b) について、aabb の最大公約数が 3030 で、最小公倍数が 18001800 であるような a,ba, b の組の個数を求めよ。

2. 解き方の手順

aabb の最大公約数を gg、最小公倍数を ll とすると、a=gxa = gxb=gyb = gy ( x,yx, y は互いに素な正の整数で、x<yx < y) と表すことができる。
このとき、ab=glab = gl が成り立つ。
問題の条件より、g=30g = 30l=1800l = 1800 なので、ab=301800=54000ab = 30 \cdot 1800 = 54000 である。
また、a=30xa = 30xb=30yb = 30y なので、ab=(30x)(30y)=900xyab = (30x)(30y) = 900xy である。
したがって、900xy=54000900xy = 54000、すなわち xy=54000900=60xy = \frac{54000}{900} = 60 である。
x<yx < y で、xxyy は互いに素な正の整数なので、xxyy の組を求める。
xy=60xy = 60 を満たす (x,y)(x, y) の組は、
(1,60)(1, 60), (3,20)(3, 20), (4,15)(4, 15), (5,12)(5, 12) がある。
したがって、(a,b)(a, b) の組は、
(30,1800)(30, 1800), (90,600)(90, 600), (120,450)(120, 450), (150,360)(150, 360) の 4 組である。

3. 最終的な答え

4

「数論」の関連問題

3桁の正の整数において、百の位の数と一の位の数の和が十の位の数になっている数は、11の倍数であることを、百の位の数を$a$、一の位の数を$b$として説明する。

整数の性質倍数代数
2025/7/25

19以下の素数の集合を全体集合とする。 $A = \{n | n \text{ は4で割ると1余る素数} \}$ $B = \{n | n \text{ は6で割ると1余る素数} \}$ とする。 集...

素数集合集合の共通部分集合の和集合
2025/7/25

$n$を整数とする。$\frac{n^2 + 2}{2n + 1}$ が整数となるような $n$ をすべて求めよ。

整数の性質約数分数
2025/7/25

$123^{2018}$ を10進法で表したときの一の位の数字と、$123^{2018}$ を5進法で表したときの一の位の数字を求める問題です。

合同算術剰余冪乗位取り記数法
2025/7/24

複数の問題があります。 * 問題1: 与えられた5つの文のうち、正しいものをすべて選択します。 * 問題2: 60と42の正の公約数の個数を求めます。 * 問題3: 60と42の正および負...

約数公約数ユークリッドの互除法整数の性質
2025/7/24

(1) 1000から9999までの4桁の自然数のうち、ちょうど2種類の数字から成り立っているものの個数を求めよ。 (2) $n$ 桁の自然数のうち、ちょうど2種類の数字から成り立っているものの個数を求...

組み合わせ桁数場合の数自然数
2025/7/24

5で割ると2余る整数Aと、5で割ると3余る整数Bがあるとき、A+2Bを5で割ったときの余りが3になることを説明する。

合同算術剰余整数の性質
2025/7/24

与えられた文章は$\sqrt{2}$が無理数であることの背理法による証明である。この証明を参考に以下の3つの問いに答える。 (1) $\sqrt{3}$が無理数であることを証明する。 (2) $\sq...

無理数背理法素数有理数
2025/7/24

連立合同方程式 $2x \equiv 3 \pmod{5}$ $4x \equiv 5 \pmod{7}$ が与えられている。 (1) $x \equiv 4 \pmod{5}$ が $2x \equ...

合同式連立合同方程式中国剰余定理
2025/7/24

与えられた数式群が示す規則性を見つけ、分配法則を用いてそのカラクリを説明する。

数列規則性分配法則一般化
2025/7/24