放物線 $C: y = \frac{1}{2}x^2 + 3x$ と点 $(-2, -4)$ における $C$ の接線、および $x$ 軸で囲まれる図形の面積 $S$ を求める問題です。

解析学接線積分面積
2025/8/15

1. 問題の内容

放物線 C:y=12x2+3xC: y = \frac{1}{2}x^2 + 3x と点 (2,4)(-2, -4) における CC の接線、および xx 軸で囲まれる図形の面積 SS を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、点 (2,4)(-2, -4) における接線を求めます。
放物線 CC の導関数は y=x+3y' = x + 3 です。
(2,4)(-2, -4) における傾きは y(2)=2+3=1y'(-2) = -2 + 3 = 1 です。
よって、接線の方程式は y(4)=1(x(2))y - (-4) = 1(x - (-2)) となり、y+4=x+2y + 4 = x + 2、すなわち y=x2y = x - 2 となります。
次に、接線 y=x2y = x - 2xx 軸との交点を求めます。
x2=0x - 2 = 0 より、x=2x = 2 です。
最後に、求める面積 SS は、接線 y=x2y = x - 2xx 軸との交点である x=2x = 2 から、y=x2y = x - 2y=0y = 0 の交点のxx座標までの定積分を計算することで求められます。ただし、xx軸より下の部分なので、積分結果に負号を掛けます。
面積SSは、
S=2a(x2)dxS = - \int_2^a (x-2) dx
ここで、aax2=0x-2 = 0となるようなxxの値です。
よって、x2=0x-2=0より、x=2x=2ですから、a=2a=2です。
この問題では、接線とx軸で囲まれた面積を求める必要があるので、x=2x=2を積分の上端として考えることができます。
積分を実行すると、
S=[12x22x]2a=(12a22a(12(2)22(2)))S = - [\frac{1}{2}x^2 - 2x]_2^a = -\left(\frac{1}{2}a^2 - 2a - (\frac{1}{2}(2)^2 - 2(2))\right)
となります。
接線とx軸との交点(2,0)と問題文の点(-2,-4)のx座標(-2)を積分区間とする必要があるので、以下の積分計算を行います。
S=22(x2)dx=[12x22x]22=[(24)(2+4)]=(26)=(8)=8S = -\int_{-2}^{2}(x-2)dx = -\left[\frac{1}{2}x^2 - 2x\right]_{-2}^{2} = -\left[(2-4)-(2+4)\right] = -(-2-6) = -(-8) = 8
したがって、面積SS88となります。

3. 最終的な答え

S=8S = 8

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