## 問題3

代数学二次関数最小値確率不等式三角関数2進数余弦定理幾何学
2025/8/16
## 問題3
**(1) 2次関数 y=3x2+x5y = 3x^2 + x - 5 の最小値を求めなさい。**
**解き方の手順**
与えられた2次関数を平方完成して、頂点の yy 座標を求めます。
まず、x2x^2 の係数で xx の項までをくくります。
y=3(x2+13x)5y = 3(x^2 + \frac{1}{3}x) - 5
次に、x2+13xx^2 + \frac{1}{3}x を平方完成します。(x+16)2=x2+13x+136(x + \frac{1}{6})^2 = x^2 + \frac{1}{3}x + \frac{1}{36} なので、136\frac{1}{36} を足して引きます。
y=3(x2+13x+136136)5y = 3(x^2 + \frac{1}{3}x + \frac{1}{36} - \frac{1}{36}) - 5
y=3((x+16)2136)5y = 3((x + \frac{1}{6})^2 - \frac{1}{36}) - 5
y=3(x+16)21125y = 3(x + \frac{1}{6})^2 - \frac{1}{12} - 5
y=3(x+16)26112y = 3(x + \frac{1}{6})^2 - \frac{61}{12}
よって、頂点は (16,6112)(-\frac{1}{6}, -\frac{61}{12}) であり、下に凸な放物線なので、最小値は 6112-\frac{61}{12} です。
**最終的な答え**
最小値: 6112-\frac{61}{12}
**(2) 区別のつかないサイコロ2個を同時に投げるとき少なくとも1個は偶数が出る確率を求めなさい。**
**解き方の手順**
少なくとも1個が偶数である確率を求める代わりに、両方とも奇数である確率を求めて、それを1から引くという方法で計算します。
サイコロは区別がつかないので、全事象は 6+6×52=216 + \frac{6 \times 5}{2} = 21通りではなく、6×6=366 \times 6 = 36通りと考えます。
両方とも奇数である確率は、1個のサイコロが奇数である確率は 36=12\frac{3}{6} = \frac{1}{2} なので、両方とも奇数である確率は 12×12=14\frac{1}{2} \times \frac{1}{2} = \frac{1}{4} です。
したがって、少なくとも1個が偶数である確率は 114=341 - \frac{1}{4} = \frac{3}{4} となります。
別解:サイコロに区別があると考え、事象を数え上げる。
少なくとも1つが偶数である確率は、
(偶数、偶数)、(偶数、奇数)、(奇数、偶数)の3パターンがある。
それぞれの確率は、12×12=14\frac{1}{2}\times\frac{1}{2} = \frac{1}{4}なので、
確率は14+14+14=34\frac{1}{4} + \frac{1}{4} + \frac{1}{4} = \frac{3}{4}
**最終的な答え**
34\frac{3}{4}
**(3) x=15+3x = \frac{1}{\sqrt{5} + \sqrt{3}}, y=153y = \frac{1}{\sqrt{5} - \sqrt{3}} のとき、xyxy の値を求めなさい。**
**解き方の手順**
xyxy を計算します。
xy=15+3×153xy = \frac{1}{\sqrt{5} + \sqrt{3}} \times \frac{1}{\sqrt{5} - \sqrt{3}}
xy=1(5+3)(53)xy = \frac{1}{(\sqrt{5} + \sqrt{3})(\sqrt{5} - \sqrt{3})}
xy=1(5)2(3)2xy = \frac{1}{(\sqrt{5})^2 - (\sqrt{3})^2}
xy=153xy = \frac{1}{5 - 3}
xy=12xy = \frac{1}{2}
**最終的な答え**
12\frac{1}{2}
**(4) 実数 xx について、不等式 x2+ax+a+3>0x^2 + ax + a + 3 > 0 が成り立つように、定数 aa の値の範囲を定めなさい。**
**解き方の手順**
2次不等式 x2+ax+a+3>0x^2 + ax + a + 3 > 0 がすべての実数 xx で成り立つためには、2次関数 y=x2+ax+a+3y = x^2 + ax + a + 3 のグラフが常に xx 軸より上にある必要があります。つまり、判別式 DD が負である必要があります。
判別式 D=a24(a+3)<0D = a^2 - 4(a + 3) < 0
a24a12<0a^2 - 4a - 12 < 0
(a6)(a+2)<0(a - 6)(a + 2) < 0
したがって、2<a<6-2 < a < 6
**最終的な答え**
2<a<6-2 < a < 6
**(5) tanθ=4\tan \theta = 4 のときの cosθ\cos \theta の値を求めなさい。ただし、0θ900^\circ \le \theta \le 90^\circ とする。**
**解き方の手順**
tanθ=sinθcosθ=4\tan \theta = \frac{\sin \theta}{\cos \theta} = 4 より、sinθ=4cosθ\sin \theta = 4 \cos \theta です。
sin2θ+cos2θ=1\sin^2 \theta + \cos^2 \theta = 1 に代入すると、
(4cosθ)2+cos2θ=1(4 \cos \theta)^2 + \cos^2 \theta = 1
16cos2θ+cos2θ=116 \cos^2 \theta + \cos^2 \theta = 1
17cos2θ=117 \cos^2 \theta = 1
cos2θ=117\cos^2 \theta = \frac{1}{17}
0θ900^\circ \le \theta \le 90^\circ なので、cosθ>0\cos \theta > 0 です。
cosθ=117=117=1717\cos \theta = \sqrt{\frac{1}{17}} = \frac{1}{\sqrt{17}} = \frac{\sqrt{17}}{17}
**最終的な答え**
cosθ=1717\cos \theta = \frac{\sqrt{17}}{17}
**(6) 2進数 1101 を 10進数に直しなさい。**
**解き方の手順**
2進数の各桁に 22 のべき乗を掛け、それらを合計します。
11012=1×23+1×22+0×21+1×201101_2 = 1 \times 2^3 + 1 \times 2^2 + 0 \times 2^1 + 1 \times 2^0
11012=1×8+1×4+0×2+1×11101_2 = 1 \times 8 + 1 \times 4 + 0 \times 2 + 1 \times 1
11012=8+4+0+11101_2 = 8 + 4 + 0 + 1
11012=131101_2 = 13
**最終的な答え**
13
## 問題4
**(1) 辺ADの長さを求めなさい。**
**解き方の手順**
三角形ABDにおいて、余弦定理を用いると、
AD2=AB2+BD22×AB×BD×cosABDAD^2 = AB^2 + BD^2 - 2 \times AB \times BD \times \cos \angle ABD
AD2=82+1022×8×10×2332AD^2 = 8^2 + 10^2 - 2 \times 8 \times 10 \times \frac{23}{32}
AD2=64+100160×2332AD^2 = 64 + 100 - 160 \times \frac{23}{32}
AD2=1645×23AD^2 = 164 - 5 \times 23
AD2=164115AD^2 = 164 - 115
AD2=49AD^2 = 49
よって、AD=49=7AD = \sqrt{49} = 7
**最終的な答え**
AD = 7
**(2) 辺CDの長さを求めなさい。**
**解き方の手順**
三角形CADにおいて、余弦定理を用いると、
CD2=CA2+AD22×CA×AD×cosCADCD^2 = CA^2 + AD^2 - 2 \times CA \times AD \times \cos \angle CAD
CD2=82+722×8×7×1114CD^2 = 8^2 + 7^2 - 2 \times 8 \times 7 \times \frac{11}{14}
CD2=64+49112×1114CD^2 = 64 + 49 - 112 \times \frac{11}{14}
CD2=1138×11CD^2 = 113 - 8 \times 11
CD2=11388CD^2 = 113 - 88
CD2=25CD^2 = 25
よって、CD=25=5CD = \sqrt{25} = 5
**最終的な答え**
CD = 5
**(3) ∠ACDの大きさを求めなさい。**
**解き方の手順**
三角形ACDにおいて、余弦定理を用いると、
cosACD=CA2+CD2AD22×CA×CD\cos \angle ACD = \frac{CA^2 + CD^2 - AD^2}{2 \times CA \times CD}
cosACD=82+52722×8×5\cos \angle ACD = \frac{8^2 + 5^2 - 7^2}{2 \times 8 \times 5}
cosACD=64+254980\cos \angle ACD = \frac{64 + 25 - 49}{80}
cosACD=4080\cos \angle ACD = \frac{40}{80}
cosACD=12\cos \angle ACD = \frac{1}{2}
よって、ACD=60\angle ACD = 60^\circ
**最終的な答え**
∠ACD = 6060^\circ

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