一辺の長さが4の正四面体ABCDがある。辺AB上にAE:EB=3:1となる点Eをとり、辺ADの中点をFとする。このとき、線分CEの長さを求め、次に三角形CEFの面積を求める。

幾何学正四面体余弦定理ヘロンの公式ベクトル空間図形
2025/8/16

1. 問題の内容

一辺の長さが4の正四面体ABCDがある。辺AB上にAE:EB=3:1となる点Eをとり、辺ADの中点をFとする。このとき、線分CEの長さを求め、次に三角形CEFの面積を求める。

2. 解き方の手順

(1) 線分CEの長さを求める。
三角形ABCにおいて、余弦定理を用いる。
AE=34AB=34×4=3AE = \frac{3}{4}AB = \frac{3}{4} \times 4 = 3
BC=4BC = 4
ABC=60\angle ABC = 60^\circ
よって、
CE2=AE2+BC22×AE×BC×cosABCCE^2 = AE^2 + BC^2 - 2 \times AE \times BC \times \cos{\angle ABC}
CE2=32+422×3×4×cos60CE^2 = 3^2 + 4^2 - 2 \times 3 \times 4 \times \cos{60^\circ}
CE2=9+1624×12CE^2 = 9 + 16 - 24 \times \frac{1}{2}
CE2=2512=13CE^2 = 25 - 12 = 13
したがって、CE=13CE = \sqrt{13}
(2) △CEFの面積を求める。
まず、EFの長さを求める。
三角形AEFにおいて、AF=2, AE=3, EAF=60\angle EAF = 60^\circ
EF2=AE2+AF22×AE×AF×cos60EF^2 = AE^2 + AF^2 - 2 \times AE \times AF \times \cos{60^\circ}
EF2=32+222×3×2×12EF^2 = 3^2 + 2^2 - 2 \times 3 \times 2 \times \frac{1}{2}
EF2=9+46=7EF^2 = 9 + 4 - 6 = 7
EF=7EF = \sqrt{7}
次に、CFの長さを求める。
FはADの中点なので、CFは正三角形ACDの中線であり、高さでもある。
したがって、
CF=32×4=23CF = \frac{\sqrt{3}}{2} \times 4 = 2\sqrt{3}
三角形CEFの3辺の長さがわかったので、ヘロンの公式を用いる。
s=CE+EF+CF2=13+7+232s = \frac{CE + EF + CF}{2} = \frac{\sqrt{13} + \sqrt{7} + 2\sqrt{3}}{2}
面積S=s(sCE)(sEF)(sCF)S = \sqrt{s(s-CE)(s-EF)(s-CF)}
しかし、このまま計算するのは難しいので、別の方法を考える。
ベクトルで考える。
CA=a,CB=b,CD=c\vec{CA} = \vec{a}, \vec{CB} = \vec{b}, \vec{CD} = \vec{c} とおく。
a=b=c=4|\vec{a}| = |\vec{b}| = |\vec{c}| = 4
CE=CA+AE=a+34AB=a+34(ba)=14a+34b\vec{CE} = \vec{CA} + \vec{AE} = \vec{a} + \frac{3}{4}\vec{AB} = \vec{a} + \frac{3}{4}(\vec{b} - \vec{a}) = \frac{1}{4}\vec{a} + \frac{3}{4}\vec{b}
CF=12CD=12c\vec{CF} = \frac{1}{2} \vec{CD} = \frac{1}{2}\vec{c}
EF=CFCE=12c14a34b\vec{EF} = \vec{CF} - \vec{CE} = \frac{1}{2}\vec{c} - \frac{1}{4}\vec{a} - \frac{3}{4}\vec{b}
S=12CE×CF=12(14a+34b)×(12c)=18a×c+3b×cS = \frac{1}{2} |\vec{CE} \times \vec{CF}| = \frac{1}{2} | (\frac{1}{4}\vec{a} + \frac{3}{4}\vec{b}) \times (\frac{1}{2}\vec{c}) | = \frac{1}{8} | \vec{a} \times \vec{c} + 3\vec{b} \times \vec{c} |
a×c=4×4×sin60=16×32=83|\vec{a} \times \vec{c}| = 4 \times 4 \times \sin{60^\circ} = 16 \times \frac{\sqrt{3}}{2} = 8\sqrt{3}
b×c=83|\vec{b} \times \vec{c}| = 8\sqrt{3}
(a×c)(\vec{a} \times \vec{c})(b×c)(\vec{b} \times \vec{c})は直交するので、
S=18(83)2+(3×83)2=18192+1728=181920=1864×30=8308=30/2S = \frac{1}{8} \sqrt{(8\sqrt{3})^2 + (3 \times 8\sqrt{3})^2} = \frac{1}{8} \sqrt{192 + 1728} = \frac{1}{8} \sqrt{1920} = \frac{1}{8} \sqrt{64 \times 30} = \frac{8\sqrt{30}}{8} = \sqrt{30} /2.
間違い。
別のアプローチ
CF=23CF = 2\sqrt{3}, CE=13CE = \sqrt{13}, EF=7EF = \sqrt{7}.
これらの長さから高さを求める。CE2=h2+x2CE^2 = h^2 + x^2, EF2=h2+(23x)2EF^2 = h^2 + (2\sqrt{3} - x)^2
13=h2+x213 = h^2 + x^2, 7=h2+1243x+x27 = h^2 + 12 - 4\sqrt{3} x + x^2.
6=12+43x6 = -12 + 4\sqrt{3}x.
18=43x18 = 4\sqrt{3} x.
x=1843=923=332x = \frac{18}{4\sqrt{3}} = \frac{9}{2\sqrt{3}} = \frac{3\sqrt{3}}{2}
h2=13(332)2=13274=52274=254h^2 = 13 - (\frac{3\sqrt{3}}{2})^2 = 13 - \frac{27}{4} = \frac{52-27}{4} = \frac{25}{4}
h=52h = \frac{5}{2}
S=12×23×52=532S = \frac{1}{2} \times 2\sqrt{3} \times \frac{5}{2} = \frac{5\sqrt{3}}{2}.

3. 最終的な答え

(1) CE=13CE = \sqrt{13}
(2) 532\frac{5\sqrt{3}}{2}

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