放物線 $C: y=x^2$ と点 $(1, 1)$ における $C$ の接線 $l$、および2直線 $x=-1$, $x=3$ で囲まれる図形の面積 $S$ を求める。

解析学積分面積放物線接線
2025/8/16

1. 問題の内容

放物線 C:y=x2C: y=x^2 と点 (1,1)(1, 1) における CC の接線 ll、および2直線 x=1x=-1, x=3x=3 で囲まれる図形の面積 SS を求める。

2. 解き方の手順

ステップ1: 放物線 C:y=x2C: y = x^2 上の点 (1,1)(1, 1) における接線 ll の方程式を求める。
y=x2y = x^2 を微分すると y=2xy' = 2x である。
x=1x = 1 における接線の傾きは y(1)=2(1)=2y'(1) = 2(1) = 2 である。
したがって、接線 ll の方程式は y1=2(x1)y - 1 = 2(x - 1) と表せる。これを整理すると、
y=2x1y = 2x - 1
ステップ2: 求める面積 SS を積分で表す。
面積 SSx=1x=-1 から x=3x=3 の範囲で、放物線 y=x2y = x^2 と接線 y=2x1y = 2x - 1 で囲まれる部分の面積である。
したがって、積分を用いて次のように表せる。
S=13x2(2x1)dx=13x22x+1dxS = \int_{-1}^{3} |x^2 - (2x - 1)| dx = \int_{-1}^{3} |x^2 - 2x + 1| dx
x22x+1=(x1)20x^2 - 2x + 1 = (x - 1)^2 \ge 0 であるから、絶対値記号は不要である。
S=13(x1)2dxS = \int_{-1}^{3} (x - 1)^2 dx
ステップ3: 積分を計算する。
S=13(x22x+1)dx=[13x3x2+x]13S = \int_{-1}^{3} (x^2 - 2x + 1) dx = [\frac{1}{3}x^3 - x^2 + x]_{-1}^{3}
S=(13(33)32+3)(13(1)3(1)2+(1))=(99+3)(1311)=3(73)=3+73=93+73=163S = (\frac{1}{3}(3^3) - 3^2 + 3) - (\frac{1}{3}(-1)^3 - (-1)^2 + (-1)) = (9 - 9 + 3) - (-\frac{1}{3} - 1 - 1) = 3 - (-\frac{7}{3}) = 3 + \frac{7}{3} = \frac{9}{3} + \frac{7}{3} = \frac{16}{3}

3. 最終的な答え

163\frac{16}{3}

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