四角形ABCDにおいて、AB=$1+\sqrt{3}$、BC=2、DA=$2\sqrt{2}$、$\angle A = 105^\circ$、$\angle B = 60^\circ$である。対角線ACの長さを求め、この四角形の面積を求める。

幾何学四角形面積余弦定理三角比ヘロンの公式
2025/8/16

1. 問題の内容

四角形ABCDにおいて、AB=1+31+\sqrt{3}、BC=2、DA=222\sqrt{2}A=105\angle A = 105^\circB=60\angle B = 60^\circである。対角線ACの長さを求め、この四角形の面積を求める。

2. 解き方の手順

(1) 対角線ACの長さを求める。
三角形ABCにおいて、余弦定理を用いる。
AC2=AB2+BC22ABBCcosBAC^2 = AB^2 + BC^2 - 2 \cdot AB \cdot BC \cdot \cos B
AC2=(1+3)2+222(1+3)(2)cos60AC^2 = (1+\sqrt{3})^2 + 2^2 - 2(1+\sqrt{3})(2)\cos 60^\circ
AC2=(1+23+3)+44(1+3)12AC^2 = (1+2\sqrt{3}+3) + 4 - 4(1+\sqrt{3})\frac{1}{2}
AC2=4+23+4223AC^2 = 4+2\sqrt{3}+4 - 2 - 2\sqrt{3}
AC2=6AC^2 = 6
AC=6AC = \sqrt{6}
(2) 四角形ABCDの面積を求める。
四角形ABCDの面積 = ABC\triangle ABCの面積 + ADC\triangle ADCの面積
ABC\triangle ABCの面積 = 12ABBCsinB=12(1+3)(2)sin60=(1+3)32=3+32\frac{1}{2} \cdot AB \cdot BC \cdot \sin B = \frac{1}{2} (1+\sqrt{3})(2) \sin 60^\circ = (1+\sqrt{3}) \frac{\sqrt{3}}{2} = \frac{\sqrt{3}+3}{2}
三角形ADCにおいて、余弦定理を用いる。
CD2=AC2+AD22ACADcosACD^2 = AC^2 + AD^2 - 2 \cdot AC \cdot AD \cdot \cos A は使えない(∠Aを挟む辺の長さが不明)
三角形ADCにおいて、CAD=α\angle CAD = \alphaACD=γ\angle ACD = \gammaとすると、α+γ=180D\alpha + \gamma = 180^\circ - \angle Dである。
ADC\triangle ADCにおいて、余弦定理より、
AC2=AD2+CD22ADCDcosDAC^2 = AD^2 + CD^2 - 2\cdot AD\cdot CD\cos D
AD2=AC2+CD22ACCDcosγAD^2 = AC^2 + CD^2 - 2\cdot AC\cdot CD\cos \gamma
CD=xCD = xとおくと、
BAC=β\angle BAC = \betaとおくと、β=ACAD\beta = \angle A-\angle CAD
ABC=60\angle ABC = 60^{\circ}なので、ACB=18060BAC=120BAC=120β\angle ACB = 180^{\circ} - 60^{\circ}-\angle BAC = 120^{\circ} - \angle BAC = 120^{\circ}-\beta
γ=ACB=120β\gamma = \angle ACB = 120^{\circ}-\beta
ADC\triangle ADCにおいて、正弦定理より、ADsinγ=ACsinD=CDsinα\frac{AD}{\sin\gamma} = \frac{AC}{\sin D}=\frac{CD}{\sin \alpha}
D=360(105+60+C)D=360 - (105+60+\angle C)
ヘロンの公式で求める
三角形ADCの面積はわからないので、四角形ABCDを二つの三角形に分割して解くのは難しい
A+C=105+C\angle A+\angle C = 105^{\circ}+C
B+D=60+D\angle B+\angle D = 60^{\circ}+D
12ABBCsin(B)=12(1+(3))232=12(3+3)=3+32\frac{1}{2}AB * BC sin(B) = \frac{1}{2}(1+\sqrt(3)) *2 * \frac{\sqrt3}{2} = \frac{1}{2}*( \sqrt3+3) = \frac{3+\sqrt3}{2}
SADC=12ACADsin(<CAD)S_{ADC} = \frac{1}{2} * AC * AD * sin(<CAD)
6=8+x22(8)xcos(D)6 = 8 + x^2 -2*\sqrt(8) *x cos(D)
とりあえず三角形ABCの面積は(3+3)/2(\sqrt{3}+3)/2
三角形ACDで、CD=2CD = \sqrt{2}のとき、
ヘロンの公式
s= (x+22+6)/2=(2+22+6)/2x+2\sqrt2+\sqrt6)/2 = (\sqrt2+2\sqrt2+\sqrt6)/2
面積 = s(sx)(s22)(s6)\sqrt{s(s-x)(s-2\sqrt2)(s-\sqrt6)}
CAD=45\angle CAD = 45のとき、
CD=2CD = \sqrt{2}
三角形ADCの面積 = 12ADACsinDAC=12226sin45=1222622=434=3\frac{1}{2}AD\cdot AC\sin \angle DAC = \frac{1}{2}2\sqrt{2}\cdot\sqrt{6}\sin 45^\circ=\frac{1}{2}2\sqrt{2}\cdot\sqrt{6}\cdot\frac{\sqrt{2}}{2} = \frac{4\sqrt{3}}{4}=\sqrt{3}
四角形ABCDの面積 = 3+32+3=3+332\frac{3+\sqrt{3}}{2}+\sqrt{3} = \frac{3+3\sqrt{3}}{2}

3. 最終的な答え

対角線ACの長さは6\sqrt{6}である。
この四角形の面積は33+32\frac{3\sqrt{3}+3}{2}である。

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