1枚の硬貨を6回投げるとき、以下の確率を求めます。 (1) 3回だけ表が出る確率 (2) 少なくとも1回裏が出る確率

確率論・統計学確率二項分布確率の計算組み合わせ
2025/4/6

1. 問題の内容

1枚の硬貨を6回投げるとき、以下の確率を求めます。
(1) 3回だけ表が出る確率
(2) 少なくとも1回裏が出る確率

2. 解き方の手順

(1) 3回だけ表が出る確率
硬貨を6回投げるとき、表が出る確率を p=12p=\frac{1}{2}、裏が出る確率を q=12q=\frac{1}{2} とします。3回だけ表が出る確率は、二項分布に従います。
6回中3回表が出る組み合わせの数は、二項係数 6C3{}_6 C_3 で計算できます。
6C3=6!3!(63)!=6!3!3!=6×5×43×2×1=20{}_6 C_3 = \frac{6!}{3!(6-3)!} = \frac{6!}{3!3!} = \frac{6 \times 5 \times 4}{3 \times 2 \times 1} = 20
3回だけ表が出る確率は、
P(X=3)=6C3×p3×q3=20×(12)3×(12)3=20×18×18=2064=516P(X=3) = {}_6 C_3 \times p^3 \times q^3 = 20 \times (\frac{1}{2})^3 \times (\frac{1}{2})^3 = 20 \times \frac{1}{8} \times \frac{1}{8} = \frac{20}{64} = \frac{5}{16}
(2) 少なくとも1回裏が出る確率
少なくとも1回裏が出る確率は、すべての事象から一度も裏が出ない確率(つまり、すべて表が出る確率)を引くことで求められます。
すべて表が出る確率は、(12)6=164(\frac{1}{2})^6 = \frac{1}{64} です。
したがって、少なくとも1回裏が出る確率は、
1164=6464164=63641 - \frac{1}{64} = \frac{64}{64} - \frac{1}{64} = \frac{63}{64}

3. 最終的な答え

(1) 3回だけ表が出る確率:516\frac{5}{16}
(2) 少なくとも1回裏が出る確率:6364\frac{63}{64}

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