平行四辺形ABCDにおいて、辺AD、BCの中点をそれぞれM、Nとする。線分BMとANの交点をP、線分MCとNDの交点をQとする。このとき、四角形MPNQが平行四辺形になることを証明する。

幾何学平行四辺形証明幾何学的証明
2025/4/6

1. 問題の内容

平行四辺形ABCDにおいて、辺AD、BCの中点をそれぞれM、Nとする。線分BMとANの交点をP、線分MCとNDの交点をQとする。このとき、四角形MPNQが平行四辺形になることを証明する。

2. 解き方の手順

(1) 平行四辺形の性質より、AD平行BC, AD=BC。M, NはそれぞれAD, BCの中点なので、
AM=MD=12ADAM = MD = \frac{1}{2}AD
BN=NC=12BCBN = NC = \frac{1}{2}BC
よって、AM=NCAM = NCかつAMAM平行NCNC。したがって、四角形ANCMは平行四辺形である。
同様に、四角形MBNDも平行四辺形である。
(2) 平行四辺形ANCMにおいて、AN平行MCより、ANとMCの部分であるAPとMQも平行である。すなわち、APAP平行MQMQ
同様に、平行四辺形MBNDにおいて、BM平行NDより、BMとNDの部分であるBPとNQも平行である。すなわち、BPBP平行NQNQ
(3) ここで、四角形APMQにおいて、APAP平行MQMQ。また四角形BPNQにおいて、BPBP平行NQNQ
四角形MPNQについて考える。
APAPMQMQはそれぞれANANMCMC上にあるので、点Pは線分ANとBMの交点であり、点Qは線分MCとNDの交点である。
四角形ANCMが平行四辺形であることから、ANAN平行MCMCが成り立つ。よって、APAP平行MQMQが成り立つ。
四角形MBNDが平行四辺形であることから、BMBM平行NDNDが成り立つ。よって、MPMP平行NQNQが成り立つ。
したがって、2組の対辺がそれぞれ平行であるため、四角形MPNQは平行四辺形である。

3. 最終的な答え

四角形MPNQは平行四辺形である。

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