問題は、直角二等辺三角形ABCにおいて、辺BC上に点Pを取り、ABに関するPの対称点をQ、ACに関するPの対称点をRとする。 (1) BP=2のとき、三角形AQRの面積を求める。 (2) 三角形AQRの面積が三角形ABCの面積の3/2倍に等しいとき、BPの長さを求める。

幾何学幾何三角形面積対称性直角二等辺三角形
2025/6/8

1. 問題の内容

問題は、直角二等辺三角形ABCにおいて、辺BC上に点Pを取り、ABに関するPの対称点をQ、ACに関するPの対称点をRとする。
(1) BP=2のとき、三角形AQRの面積を求める。
(2) 三角形AQRの面積が三角形ABCの面積の3/2倍に等しいとき、BPの長さを求める。

2. 解き方の手順

(1) BP = 2のとき
CR = BP = 2となる。
したがって、PC = BC - BP = 4 - 2 = 2。
同様に、RC = AC - AR = 4-2 =2であるためAR = 2となる。
よって、三角形AQRの面積は、
12×AQ×AR=12×(42)×(42)=12×4×4 \frac{1}{2} \times AQ \times AR = \frac{1}{2} \times (4-2) \times (4-2) = \frac{1}{2} \times 4 \times 4
AQR=12\triangle AQR = 12
(2) BP = xとおく。
三角形ABCの面積は、12×4×4=8\frac{1}{2} \times 4 \times 4 = 8
三角形AQRの面積は、三角形ABCの面積の3/2倍なので、
8×32=128 \times \frac{3}{2} = 12
AR = AC-RC = 4-(4-x)= x
AQ = AB-QB = AB-BP = AB-x
QからACに垂線を下ろし、その交点をHとする。するとABCAHQ\triangle ABC \sim \triangle AHQなので
AQ : AB = HQ : BC = AH : AC
QAH=BAC=45\angle QAH = \angle BAC = 45^\circなので AHQ\triangle AHQも直角二等辺三角形。
AH=HQAH = HQなので、
AQAB=AHAC\frac{AQ}{AB} = \frac{AH}{AC}
ここで、AB=AC2+BC2=42+42=32=42AB = \sqrt{AC^2 + BC^2} = \sqrt{4^2 + 4^2} = \sqrt{32} = 4\sqrt{2}
三角形AQRの面積は、
12AQ×AR=12(AQ)(x)\frac{1}{2}AQ \times AR= \frac{1}{2}(AQ)(x)
12(AQ)(x)=12\frac{1}{2}(AQ)(x) = 12
AQ=24xAQ = \frac{24}{x}
24/x42=AH4\frac{24/x}{4\sqrt{2}} = \frac{AH}{4}
AH=2442x=62xAH = \frac{24}{4\sqrt{2}x}= \frac{6}{\sqrt{2}x}
AQ=AH2=6xAQ = AH\sqrt{2}=\frac{6}{x}
よって、
24x=6x\frac{24}{x} = \frac{6}{x} これは矛盾。
別解
AQR=12\triangle AQR=12
ABC=12×AC×BC=12×4×4=8\triangle ABC = \frac{1}{2} \times AC \times BC = \frac{1}{2} \times 4 \times 4= 8
AQR=32ABC=32×8=12\triangle AQR = \frac{3}{2}\triangle ABC = \frac{3}{2} \times 8 = 12
BP=xBP = x とおくと、PC=4xPC = 4-x
また、CR=BP=xCR = BP = x であるから、AR=4xAR = 4-x
同様に、BQ=BP=xBQ = BP = x であり、AQ=3282x+x2AQ= \sqrt{32-8\sqrt{2}x + x^2}
したがって、SAQR=12AR×AQ=12(4x)(4x)=12S_{\triangle AQR} = \frac{1}{2} AR\times AQ = \frac{1}{2}(4-x)(4-x)=12
(4x)2=24(4-x)^2=24
4x=24=264-x = \sqrt{24} = 2\sqrt{6}
x=426x = 4-2\sqrt{6}

3. 最終的な答え

(1) 12
(2) 4264 - 2\sqrt{6}

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