双曲線 $\frac{x^2}{a^2} - \frac{y^2}{b^2} = 1$ 上の点 $P(p,q)$ における接線の方程式を求める問題です。

幾何学双曲線接線陰関数微分解析幾何
2025/3/12

1. 問題の内容

双曲線 x2a2y2b2=1\frac{x^2}{a^2} - \frac{y^2}{b^2} = 1 上の点 P(p,q)P(p,q) における接線の方程式を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、双曲線の式 x2a2y2b2=1\frac{x^2}{a^2} - \frac{y^2}{b^2} = 1xx で微分します。陰関数の微分を使うと以下のようになります。
ddx(x2a2y2b2)=ddx(1)\frac{d}{dx} \left( \frac{x^2}{a^2} - \frac{y^2}{b^2} \right) = \frac{d}{dx}(1)
2xa22yb2dydx=0\frac{2x}{a^2} - \frac{2y}{b^2} \frac{dy}{dx} = 0
dydx=b2xa2y\frac{dy}{dx} = \frac{b^2 x}{a^2 y}
P(p,q)P(p,q) における接線の傾き mm は、上の式の xxpp, yyqq を代入することで得られます。
m=b2pa2qm = \frac{b^2 p}{a^2 q}
P(p,q)P(p,q) を通り、傾きが mm の直線の方程式は次のようになります。
yq=m(xp)y - q = m(x - p)
上の式に m=b2pa2qm = \frac{b^2 p}{a^2 q} を代入します。
yq=b2pa2q(xp)y - q = \frac{b^2 p}{a^2 q}(x - p)
両辺に a2qa^2 q をかけます。
a2q(yq)=b2p(xp)a^2 q(y - q) = b^2 p(x - p)
a2qya2q2=b2pxb2p2a^2 qy - a^2 q^2 = b^2 px - b^2 p^2
b2p2a2q2=b2pxa2qyb^2 p^2 - a^2 q^2 = b^2 px - a^2 qy
ここで、P(p,q)P(p,q) は双曲線上の点なので、p2a2q2b2=1\frac{p^2}{a^2} - \frac{q^2}{b^2} = 1 が成り立ちます。
この式を a2b2a^2 b^2 倍すると、b2p2a2q2=a2b2b^2 p^2 - a^2 q^2 = a^2 b^2 となります。
したがって、a2b2=b2pxa2qya^2 b^2 = b^2 px - a^2 qy
両辺を a2b2a^2 b^2 で割ると、
1=pxa2qyb21 = \frac{px}{a^2} - \frac{qy}{b^2}
よって、接線の方程式は pxa2qyb2=1\frac{px}{a^2} - \frac{qy}{b^2} = 1 となります。

3. 最終的な答え

pxa2qyb2=1\frac{px}{a^2} - \frac{qy}{b^2} = 1

「幾何学」の関連問題

直角三角形ABCに内接する円Oがあり、辺BCとの接点をP、辺ACとの接点をQ、辺ABとの接点をRとする。BP = 3, CP = 2のとき、円Oの半径を求めよ。

接線ピタゴラスの定理方べきの定理
2025/4/4

台形ABCDを、直線ABを軸として回転させた立体Pと、直線CDを軸として回転させた立体Qについて、以下の問いに答える。 (1) 立体Pの体積は立体Qの体積の何倍か。 (2) 立体Pの表面積と立体Qの表...

立体図形体積表面積円柱円錐回転体
2025/4/4

円の中に図形が描かれており、指定された角 $x$ の大きさを求める問題です。

円周角中心角角度三角形二等辺三角形
2025/4/4

円の中心をOとする円において、指定された角xの大きさを求める問題です。(1)と(2)の2つの図形があります。

円周角中心角角度図形
2025/4/4

三角形ABCにおいて、AD:DB = 1:2 であり、DE//BC である。 (1) BC = 6cm のとき、DEの長さを求める。 (2) AC = 9cm のとき、ECの長さを求める。

相似三角形平行線
2025/4/4

三角形ABCにおいて、APは角Aの二等分線、AQは角Aの外角の二等分線である。 BPとCQの長さを求めよ。 ただし、AB=6、AC=4、BC=5である。

三角形角の二等分線外角の二等分線線分の長さ
2025/4/4

問題は3つあります。 * 問題1: 2点 A(4), B(8) を結ぶ線分ABについて、次の点の座標を求めよ。 (1) 3:2に内分する点C (2) 3:1に外分する点D ...

内分点外分点2点間の距離座標
2025/4/4

画像に示された6つの立体の体積を計算する問題です。立体は、三角柱、円柱、三角錐、円錐、球、半球です。また、画像に示された2つの立体の表面積を計算する問題です。立体は、直方体と円柱です。

体積表面積三角柱円柱三角錐円錐半球直方体
2025/4/4

地面に垂直に立つ木PQがあり、地面の点A, Bに対して、$\angle PAQ = 30^\circ$, $\angle QAB = 45^\circ$, $\angle QBA = 60^\circ...

三角比正弦定理高さ図形問題
2025/4/4

四角形ABCDにおいて、AB = 1 + $\sqrt{3}$, BC = 2, DA = 2$\sqrt{2}$, ∠A = 105°, ∠B = 60°である。 対角線ACの長さを求め、四角形AB...

四角形面積余弦定理正弦定理三角比
2025/4/4