(1) 2次関数 $y = x^2 + mx - 2m + 5$ のグラフが以下の条件のとき、定数 $m$ の値の範囲を求める。 ① $x$ 軸の正の部分と異なる2点で交わる。 ② $x$ 軸の負の部分と異なる2点で交わる。 (2) 2次方程式 $x^2 + mx + 2 = 0$ が以下の条件を満たすとき、定数 $m$ の値の範囲を求める。 ① 異なる2つの正の解をもつ。 ② 異なる2つの負の解をもつ。

代数学二次関数二次方程式判別式解の公式グラフ不等式
2025/8/19

1. 問題の内容

(1) 2次関数 y=x2+mx2m+5y = x^2 + mx - 2m + 5 のグラフが以下の条件のとき、定数 mm の値の範囲を求める。
xx 軸の正の部分と異なる2点で交わる。
xx 軸の負の部分と異なる2点で交わる。
(2) 2次方程式 x2+mx+2=0x^2 + mx + 2 = 0 が以下の条件を満たすとき、定数 mm の値の範囲を求める。
① 異なる2つの正の解をもつ。
② 異なる2つの負の解をもつ。

2. 解き方の手順

(1) ① y=x2+mx2m+5y = x^2 + mx - 2m + 5 のグラフが xx 軸の正の部分と異なる2点で交わる条件は以下の通り。
- 判別式 D>0D > 0
- 軸 >0> 0
- f(0)>0f(0) > 0
D=m24(2m+5)=m2+8m20>0D = m^2 - 4(-2m + 5) = m^2 + 8m - 20 > 0
(m+10)(m2)>0(m+10)(m-2) > 0
m<10m < -10 または m>2m > 2 (1)
軸: x=m2>0x = -\frac{m}{2} > 0
m<0m < 0 (2)
f(0)=2m+5>0f(0) = -2m + 5 > 0
m<52m < \frac{5}{2} (3)
(1), (2), (3) より、m<10m < -10
y=x2+mx2m+5y = x^2 + mx - 2m + 5 のグラフが xx 軸の負の部分と異なる2点で交わる条件は以下の通り。
- 判別式 D>0D > 0
- 軸 <0< 0
- f(0)>0f(0) > 0
D=m24(2m+5)=m2+8m20>0D = m^2 - 4(-2m + 5) = m^2 + 8m - 20 > 0
(m+10)(m2)>0(m+10)(m-2) > 0
m<10m < -10 または m>2m > 2 (1)
軸: x=m2<0x = -\frac{m}{2} < 0
m>0m > 0 (2)
f(0)=2m+5>0f(0) = -2m + 5 > 0
m<52m < \frac{5}{2} (3)
(1), (2), (3) より、2<m<522 < m < \frac{5}{2}
(2) ① x2+mx+2=0x^2 + mx + 2 = 0 が異なる2つの正の解をもつ条件は以下の通り。
- 判別式 D>0D > 0
- 解の和 >0> 0
- 解の積 >0> 0
D=m24(1)(2)=m28>0D = m^2 - 4(1)(2) = m^2 - 8 > 0
m2>8m^2 > 8
m<22m < -2\sqrt{2} または m>22m > 2\sqrt{2} (1)
解の和: m>0-m > 0
m<0m < 0 (2)
解の積: 2>02 > 0 (常に成立) (3)
(1), (2), (3) より、m<22m < -2\sqrt{2}
x2+mx+2=0x^2 + mx + 2 = 0 が異なる2つの負の解をもつ条件は以下の通り。
- 判別式 D>0D > 0
- 解の和 <0< 0
- 解の積 >0> 0
D=m24(1)(2)=m28>0D = m^2 - 4(1)(2) = m^2 - 8 > 0
m2>8m^2 > 8
m<22m < -2\sqrt{2} または m>22m > 2\sqrt{2} (1)
解の和: m<0-m < 0
m>0m > 0 (2)
解の積: 2>02 > 0 (常に成立) (3)
(1), (2), (3) より、m>22m > 2\sqrt{2}

3. 最終的な答え

(1) ① m<10m < -10
2<m<522 < m < \frac{5}{2}
(2) ① m<22m < -2\sqrt{2}
m>22m > 2\sqrt{2}

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