与えられた問題は以下の3つの部分から構成されています。 (1) 方程式 $x^2 + x + 1 = 0$ の虚数解の一つを $\omega$ とするとき、等式 $(x+1)(x+\omega)(x+\omega^2) = (1+x)(1+\omega x)(1+\omega^2 x)$ が成り立つことを証明する。 (2) 任意の自然数 $n$ に対して、$\omega^n$ の値を求める。 (3) 自然数 $n$ が奇数かつ3の倍数でないとき、$(x+1)^n - x^n - 1$ が $x^2 + x + 1$ で割り切れることを証明する。
2025/8/19
1. 問題の内容
与えられた問題は以下の3つの部分から構成されています。
(1) 方程式 の虚数解の一つを とするとき、等式 が成り立つことを証明する。
(2) 任意の自然数 に対して、 の値を求める。
(3) 自然数 が奇数かつ3の倍数でないとき、 が で割り切れることを証明する。
2. 解き方の手順
(1) 等式の証明
は の解であるから、 および が成り立つ。
左辺:
右辺:
したがって、左辺 = 右辺となり、与えられた等式は成り立つ。
(2) の値
より、 を3で割った余りで場合分けする。
* (kは整数) のとき、
* (kは整数) のとき、
* (kは整数) のとき、
(3) が で割り切れることの証明
は奇数であるから、 (mは整数) と書ける。また、 は3の倍数でないから、 または 。
の解は と であるから、 が で割り切れるためには、 かつ が成り立つ必要がある。
および であるから、
かつ を示す。
は奇数なので、。よって、
かつ となる。
つまり、 を示せばよい。
のとき、 と書ける。
のとき、 と書ける。
したがって、 および が成り立つため、 は で割り切れる。
3. 最終的な答え
(1) 等式 は成り立つ。
(2)
(3) 自然数 が奇数かつ3の倍数でないとき、 は で割り切れる。