A君とB君がじゃんけんを5回行うとき、A君が3回勝つ確率を求める。ただし、引き分けは回数に含む。

確率論・統計学確率二項定理多項定理
2025/4/7

1. 問題の内容

A君とB君がじゃんけんを5回行うとき、A君が3回勝つ確率を求める。ただし、引き分けは回数に含む。

2. 解き方の手順

まず、1回のじゃんけんでA君が勝つ確率、負ける確率、引き分ける確率を考える。
* A君が勝つ確率:1/3
* A君が負ける確率:1/3
* 引き分ける確率:1/3
5回のじゃんけんでA君が3回勝つ場合を考える。引き分けの回数を kk とすると、A君が負ける回数は 53k=2k5 - 3 - k = 2 - k 回となる。ここで、kk は 0, 1, 2 のいずれかである。
それぞれの kk について、確率を計算する。
* k=0k=0 のとき(A君が3回勝ち、2回負ける):
確率は、二項定理を用いて
5C3×(13)3×(13)2=10×135=10243{}_5 C_3 \times (\frac{1}{3})^3 \times (\frac{1}{3})^2 = 10 \times \frac{1}{3^5} = \frac{10}{243}
* k=1k=1 のとき(A君が3回勝ち、1回引き分け、1回負ける):
確率は、多項定理を用いて
5!3!1!1!×(13)3×(13)1×(13)1=20×135=20243\frac{5!}{3!1!1!} \times (\frac{1}{3})^3 \times (\frac{1}{3})^1 \times (\frac{1}{3})^1 = 20 \times \frac{1}{3^5} = \frac{20}{243}
* k=2k=2 のとき(A君が3回勝ち、2回引き分け、0回負ける):
確率は、多項定理を用いて
5!3!2!0!×(13)3×(13)2×(13)0=10×135=10243\frac{5!}{3!2!0!} \times (\frac{1}{3})^3 \times (\frac{1}{3})^2 \times (\frac{1}{3})^0 = 10 \times \frac{1}{3^5} = \frac{10}{243}
これらの確率を足し合わせる。
10243+20243+10243=40243\frac{10}{243} + \frac{20}{243} + \frac{10}{243} = \frac{40}{243}

3. 最終的な答え

40243\frac{40}{243}

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