与えられた定義 $x! = 1 \times 2 \times 3 \times \cdots \times x$ のもとで、以下の問題を解きます。 (1) $6!$ の値を求めます。 (2) $x!$ が $121$ で割り切れる最小の $x$ の値を求めます。 (3) $x!$ が $10000$ で割り切れる最小の $x$ の値を求めます。

数論階乗素因数分解割り算整数の性質
2025/4/7

1. 問題の内容

与えられた定義 x!=1×2×3××xx! = 1 \times 2 \times 3 \times \cdots \times x のもとで、以下の問題を解きます。
(1) 6!6! の値を求めます。
(2) x!x!121121 で割り切れる最小の xx の値を求めます。
(3) x!x!1000010000 で割り切れる最小の xx の値を求めます。

2. 解き方の手順

(1) 6!6! の値を計算します。
6!=1×2×3×4×5×6=7206! = 1 \times 2 \times 3 \times 4 \times 5 \times 6 = 720
(2) x!x!121=11×11=112121 = 11 \times 11 = 11^2 で割り切れる最小の xx の値を求めます。
x!x!11211^2 を含むためには、x!x! の中に少なくとも2つの 1111 の倍数が含まれている必要があります。
x11x \geq 11 であれば、1111x!x! に含まれます。
次に、222222!22! に含まれます。したがって、x!x!11211^2 で割り切れるためには、x22x \geq 22である必要があります。
21!21!では、1111は一回しか現れないため、121121で割り切れません。
22!22!では、11112222が現れるため、11×22=11×2×11=2×11211 \times 22 = 11 \times 2 \times 11 = 2 \times 11^2となり、121121で割り切れます。
したがって、x=22x=22が答えです。
(3) x!x!10000=104=(2×5)4=24×5410000 = 10^4 = (2 \times 5)^4 = 2^4 \times 5^4 で割り切れる最小の xx の値を求めます。
x!x!545^4 で割り切れるためには、x!x! の中に少なくとも4つの 55 の倍数が含まれている必要があります。
5,10,15,205, 10, 15, 20 が5の倍数なので、20!20!545^4 で割り切れます。
20!=1×2×3×4×5××10××15××2020! = 1 \times 2 \times 3 \times 4 \times 5 \times \cdots \times 10 \times \cdots \times 15 \times \cdots \times 20
20!20! における 55 の個数は、205+2025=4+0=4\lfloor \frac{20}{5} \rfloor + \lfloor \frac{20}{25} \rfloor = 4 + 0 = 4 個です。
同様に、20!20! における 22 の個数は、202+204+208+2016=10+5+2+1=18\lfloor \frac{20}{2} \rfloor + \lfloor \frac{20}{4} \rfloor + \lfloor \frac{20}{8} \rfloor + \lfloor \frac{20}{16} \rfloor = 10 + 5 + 2 + 1 = 18 個です。
したがって、20!20!218×542^{18} \times 5^4 を含み、10000=24×5410000 = 2^4 \times 5^4 で割り切れます。
19!19! では、5の倍数は5,10,15の3つなので、5は3回しか現れません。よって、19!19!545^4で割り切れません。
したがって、x=20x=20が答えです。

3. 最終的な答え

(1) 720
(2) 22
(3) 20

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