(1) 4で割ると1余り、7で割ると3余る3桁の自然数の中で最大のものを求める。 (2) 11で割ると2余り、13で割ると5余る4桁の自然数の中で最小のものを求める。

数論合同式剰余最大公約数最小公倍数
2025/5/13

1. 問題の内容

(1) 4で割ると1余り、7で割ると3余る3桁の自然数の中で最大のものを求める。
(2) 11で割ると2余り、13で割ると5余る4桁の自然数の中で最小のものを求める。

2. 解き方の手順

(1)
4で割ると1余り、7で割ると3余る自然数をnnとする。
nn はある整数 xxyy を用いて次のように表せる。
n=4x+1n = 4x + 1
n=7y+3n = 7y + 3
したがって
4x+1=7y+34x + 1 = 7y + 3
4x=7y+24x = 7y + 2
x=7y+24x = \frac{7y+2}{4}
x=4y+3y+24x = \frac{4y+3y+2}{4}
x=y+3y+24x = y + \frac{3y+2}{4}
3y+23y+2 が4の倍数になるように yy の値を定める。
y=2y=2のとき 3y+2=83y+2=8 となり条件を満たす。
y=2y=2のとき、 x=7(2)+24=164=4x = \frac{7(2)+2}{4} = \frac{16}{4} = 4
したがって、n=4(4)+1=17n = 4(4)+1 = 17 または n=7(2)+3=17n = 7(2)+3 = 17 がひとつの解である。
n=4x+1=7y+3n = 4x + 1 = 7y + 3 を満たす nn は、4477 の最小公倍数である 2828 を用いて、28k+1728k + 17kk は整数)と表せる。
3桁の自然数で最大のものなので、28k+17<100028k + 17 < 1000 を満たす最大の kk を求める。
28k<98328k < 983
k<9832835.1k < \frac{983}{28} \approx 35.1
k=35k=35のとき、n=28(35)+17=980+17=997n = 28(35) + 17 = 980 + 17 = 997
(2)
11で割ると2余り、13で割ると5余る自然数をmmとする。
mm はある整数 aabb を用いて次のように表せる。
m=11a+2m = 11a + 2
m=13b+5m = 13b + 5
したがって
11a+2=13b+511a + 2 = 13b + 5
11a=13b+311a = 13b + 3
a=13b+311a = \frac{13b+3}{11}
a=11b+2b+311a = \frac{11b+2b+3}{11}
a=b+2b+311a = b + \frac{2b+3}{11}
2b+32b+3 が11の倍数になるように bb の値を定める。
b=4b=4のとき 2b+3=112b+3=11 となり条件を満たす。
b=4b=4のとき、 a=13(4)+311=5511=5a = \frac{13(4)+3}{11} = \frac{55}{11} = 5
したがって、m=11(5)+2=57m = 11(5)+2 = 57 または m=13(4)+5=57m = 13(4)+5 = 57 がひとつの解である。
m=11a+2=13b+5m = 11a + 2 = 13b + 5 を満たす mm は、11111313 の最小公倍数である 143143 を用いて、143k+57143k + 57kk は整数)と表せる。
4桁の自然数で最小のものなので、143k+571000143k + 57 \ge 1000 を満たす最小の kk を求める。
143k943143k \ge 943
k9431436.59k \ge \frac{943}{143} \approx 6.59
k=7k=7のとき、m=143(7)+57=1001+57=1058m = 143(7) + 57 = 1001 + 57 = 1058

3. 最終的な答え

(1) 997
(2) 1058

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