各方程式について、以下の手順で整数解を求める。
(1) 拡張ユークリッドの互除法を用いて、特殊解を1つ求める。
(2) 特殊解から一般解を導き出す。
(3) 58x + 47y = 2について
まず、58と47に対してユークリッドの互除法を行う。
58=47⋅1+11 47=11⋅4+3 11=3⋅3+2 3=2⋅1+1 したがって、gcd(58, 47) = 1。
次に、拡張ユークリッドの互除法を行う。
1=3−2⋅1 1=3−(11−3⋅3)⋅1=3⋅4−11⋅1 1=(47−11⋅4)⋅4−11⋅1=47⋅4−11⋅17 1=47⋅4−(58−47⋅1)⋅17=47⋅21−58⋅17 したがって、58⋅(−17)+47⋅(21)=1。 両辺を2倍すると、58⋅(−34)+47⋅(42)=2。 よって、x0=−34,y0=42は特殊解の一つである。 一般解は、
x=−34+47k y=42−58k (5) 62x - 23y = -4について
まず、62と23に対してユークリッドの互除法を行う。
62=23⋅2+16 23=16⋅1+7 16=7⋅2+2 7=2⋅3+1 したがって、gcd(62, 23) = 1。
次に、拡張ユークリッドの互除法を行う。
1=7−2⋅3 1=7−(16−7⋅2)⋅3=7⋅7−16⋅3 1=(23−16⋅1)⋅7−16⋅3=23⋅7−16⋅10 1=23⋅7−(62−23⋅2)⋅10=23⋅27−62⋅10 したがって、62⋅(−10)+23⋅(27)=1。 両辺を-4倍すると、62⋅(40)+23⋅(−108)=−4。 したがって、62⋅(40)−23⋅(108)=−4。 よって、x0=40,y0=108は特殊解の一つである。 一般解は、
x=40+23k y=108+62k (6) 71x + 32y = -2について
まず、71と32に対してユークリッドの互除法を行う。
71=32⋅2+7 32=7⋅4+4 7=4⋅1+3 4=3⋅1+1 したがって、gcd(71, 32) = 1。
次に、拡張ユークリッドの互除法を行う。
1=4−3⋅1 1=4−(7−4⋅1)⋅1=4⋅2−7⋅1 1=(32−7⋅4)⋅2−7⋅1=32⋅2−7⋅9 1=32⋅2−(71−32⋅2)⋅9=32⋅20−71⋅9 したがって、71⋅(−9)+32⋅(20)=1。 両辺を-2倍すると、71⋅(18)+32⋅(−40)=−2。 よって、x0=18,y0=−40は特殊解の一つである。 一般解は、
x=18+32k y=−40−71k