3桁の正の整数があり、その整数の各位の数の和が3の倍数であるとき、その整数は3の倍数となる理由を説明する。

数論整数の性質倍数合同式
2025/5/14

1. 問題の内容

3桁の正の整数があり、その整数の各位の数の和が3の倍数であるとき、その整数は3の倍数となる理由を説明する。

2. 解き方の手順

3桁の正の整数を100a+10b+c100a + 10b + cとおく。ここで、aa, bb, ccはそれぞれ百の位、十の位、一の位の数字を表し、aaは1から9までの整数、bbccは0から9までの整数とする。
100a+10b+c100a + 10b + cを次のように変形する。
100a+10b+c=(99a+a)+(9b+b)+c=99a+9b+(a+b+c)100a + 10b + c = (99a + a) + (9b + b) + c = 99a + 9b + (a + b + c)
=3(33a+3b)+(a+b+c)= 3(33a + 3b) + (a + b + c)
ここで、3(33a+3b)3(33a + 3b)は3の倍数である。問題文より、a+b+ca + b + cも3の倍数である。
したがって、3(33a+3b)+(a+b+c)3(33a + 3b) + (a + b + c)は3の倍数となる。
ゆえに、3桁の正の整数100a+10b+c100a + 10b + cは3の倍数である。

3. 最終的な答え

3けたの正の整数を100a+10b+c100a + 10b + cとすると、
100a+10b+c=99a+9b+(a+b+c)=3(33a+3b)+(a+b+c)100a + 10b + c = 99a + 9b + (a + b + c) = 3(33a + 3b) + (a + b + c)
3(33a+3b)3(33a + 3b)は3の倍数であり、a+b+ca + b + cも3の倍数であるから、100a+10b+c100a + 10b + cは3の倍数である。

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