2次方程式 $x^2 - 2ax + 4 = 0$ が与えられた条件を満たすような $a$ の値の範囲を求める問題です。 (1) 2解がともに1より大きい。 (2) 1つの解が1より大きく、他の解が1より小さい。 (3) 2解がともに0と3の間にある。 (4) 2解が0と2の間と2と4の間に1つずつある。

代数学二次方程式解の配置判別式不等式
2025/4/7

1. 問題の内容

2次方程式 x22ax+4=0x^2 - 2ax + 4 = 0 が与えられた条件を満たすような aa の値の範囲を求める問題です。
(1) 2解がともに1より大きい。
(2) 1つの解が1より大きく、他の解が1より小さい。
(3) 2解がともに0と3の間にある。
(4) 2解が0と2の間と2と4の間に1つずつある。

2. 解き方の手順

f(x)=x22ax+4f(x) = x^2 - 2ax + 4 とおきます。
(1) 2解がともに1より大きい。
この条件が成り立つためには、次の3つの条件が必要です。
(i) 判別式 D0D \geq 0
(ii) 軸 a>1a > 1
(iii) f(1)>0f(1) > 0
(i) D=(2a)24(1)(4)=4a2160D = (-2a)^2 - 4(1)(4) = 4a^2 - 16 \geq 0
a24a^2 \geq 4
a2a \leq -2 または a2a \geq 2
(ii) 軸は x=ax = a より、 a>1a > 1
(iii) f(1)=122a(1)+4=52a>0f(1) = 1^2 - 2a(1) + 4 = 5 - 2a > 0
2a<52a < 5
a<52a < \frac{5}{2}
(i), (ii), (iii) を満たす aa の範囲は、 2a<522 \leq a < \frac{5}{2}
(2) 1つの解が1より大きく、他の解が1より小さい。
この条件が成り立つためには、f(1)<0f(1) < 0 であればよい。
f(1)=122a(1)+4=52a<0f(1) = 1^2 - 2a(1) + 4 = 5 - 2a < 0
2a>52a > 5
a>52a > \frac{5}{2}
(3) 2解がともに0と3の間にある。
この条件が成り立つためには、次の3つの条件が必要です。
(i) 判別式 D0D \geq 0
(ii) 0<a<30 < a < 3 (軸)
(iii) f(0)>0f(0) > 0 かつ f(3)>0f(3) > 0
(i) D=4a2160D = 4a^2 - 16 \geq 0
a2a \leq -2 または a2a \geq 2
(ii) 0<a<30 < a < 3
(iii) f(0)=022a(0)+4=4>0f(0) = 0^2 - 2a(0) + 4 = 4 > 0
f(3)=322a(3)+4=96a+4=136a>0f(3) = 3^2 - 2a(3) + 4 = 9 - 6a + 4 = 13 - 6a > 0
6a<136a < 13
a<136a < \frac{13}{6}
(i), (ii), (iii) を満たす aa の範囲は、2a<1362 \leq a < \frac{13}{6}
(4) 2解が0と2の間と2と4の間に1つずつある。
この条件が成り立つためには、f(0)>0f(0) > 0, f(2)<0f(2) < 0, f(4)>0f(4) > 0 であればよい。
f(0)=4>0f(0) = 4 > 0
f(2)=222a(2)+4=44a+4=84a<0f(2) = 2^2 - 2a(2) + 4 = 4 - 4a + 4 = 8 - 4a < 0
4a>84a > 8
a>2a > 2
f(4)=422a(4)+4=168a+4=208a>0f(4) = 4^2 - 2a(4) + 4 = 16 - 8a + 4 = 20 - 8a > 0
8a<208a < 20
a<208=52a < \frac{20}{8} = \frac{5}{2}
したがって、2<a<522 < a < \frac{5}{2}

3. 最終的な答え

(1) 2a<522 \leq a < \frac{5}{2}
(2) a>52a > \frac{5}{2}
(3) 2a<1362 \leq a < \frac{13}{6}
(4) 2<a<522 < a < \frac{5}{2}

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