$a$ と $b$ は互いに素な自然数、$p$ と $q$ も互いに素な自然数とする。$\frac{p}{a} = \frac{q}{b}$ が成り立つとき、この値が $1$ となることを示す。

数論互いに素分数約数倍数証明
2025/4/7

1. 問題の内容

aabb は互いに素な自然数、ppqq も互いに素な自然数とする。pa=qb\frac{p}{a} = \frac{q}{b} が成り立つとき、この値が 11 となることを示す。

2. 解き方の手順

pa=qb\frac{p}{a} = \frac{q}{b} が成り立つので、両辺に abab を掛けると、
bp=aqbp = aq
となる。
aabb は互いに素なので、ppaa の倍数である必要がある。
同様に、qqbb の倍数である必要がある。
したがって、p=kap = ka および q=lbq = lbk,lk, lは整数)と表せる。
bp=aqbp = aqp=kap = ka および q=lbq = lb を代入すると、
b(ka)=a(lb)b(ka) = a(lb)
kab=labkab = lab
k=lk = l
が得られる。
したがって、p=kap = ka かつ q=kbq = kb となる。
pa=kaa=k\frac{p}{a} = \frac{ka}{a} = k
qb=kbb=k\frac{q}{b} = \frac{kb}{b} = k
ppqq は互いに素な自然数なので、k=1k=1となる。もし、kk11より大きい数だとすると、p=kap=kaq=kbq=kbは互いに素でなくなってしまう。
したがって、
pa=qb=1\frac{p}{a} = \frac{q}{b} = 1

3. 最終的な答え

pa=qb=1\frac{p}{a} = \frac{q}{b} = 1

「数論」の関連問題

自然数 $n$ と $28$ の最小公倍数が $168$ であるような $n$ を全て求める。ただし、$n=ab$ とし、$n$ と $28$ の最大公約数を $a$ とする。

最小公倍数最大公約数約数互いに素
2025/4/9

$x, y$ を自然数とするとき、$4x + 5y$ の形で表すことのできない最大の整数を求めます。

不定方程式最大整数線形結合自然数
2025/4/8

問題は3つの部分から構成されています。 (1) ユークリッドの互除法を用いて37と11の最大公約数と最小公倍数を求めます。 (2) (1)の結果を利用して、方程式 $37x + 11y = 3$ を満...

ユークリッドの互除法最大公約数最小公倍数一次不定方程式整数解
2025/4/8

$\sqrt{540-20n}$ が整数となるような自然数 $n$ の値をすべて求めよ。

平方根整数の性質約数倍数
2025/4/8

問題は、以下の3つの条件を満たす $a$ と $b$ の例をそれぞれ1つずつ挙げることです。 (1) $a, b$ は自然数で、$a - b$ と $\frac{a}{b}$ がいずれも自然数でない。...

自然数整数無理数有理数数の性質
2025/4/8

$\sqrt{5}$ が無理数であることを用いて、$\sqrt{15} - \sqrt{3}$ が無理数であることを証明する問題です。証明の穴埋め形式になっています。

無理数背理法平方根証明
2025/4/8

$\sqrt{n^2+24}$ が自然数となるような自然数 $n$ をすべて求める問題です。

平方根整数の性質因数分解約数
2025/4/8

ある自然数 $x$ が500未満であり、$x$ を7で割ると1余り、8で割ると3余り、9で割ると5余る。このとき、$x$ を5で割った余りを求める。

合同式中国剰余定理剰余整数
2025/4/8

問題は、以下の3つの条件を満たす $a, b$ の例をそれぞれ1つ挙げることです。 (1) $a, b$ は自然数で、$a - b$ と $\frac{a}{b}$ がいずれも自然数ではない。 (2)...

自然数整数無理数有理数割り算代数的性質
2025/4/8

今日は日曜日です。$8^{39}$日後の曜日を求めよ。

合同算術剰余曜日
2025/4/8