自然数の列を、第$n$群に$2^{n-1}$個の数が入るように群に分ける。 (1) 第$n$群の最初の数を$n$の式で表す。 (2) 第1群から第$n$群までに入るすべての数の和を求める。 (3) 150は第何群の何番目の数か。

数論数列群数列指数和の計算
2025/6/5

1. 問題の内容

自然数の列を、第nn群に2n12^{n-1}個の数が入るように群に分ける。
(1) 第nn群の最初の数をnnの式で表す。
(2) 第1群から第nn群までに入るすべての数の和を求める。
(3) 150は第何群の何番目の数か。

2. 解き方の手順

(1) 第nn群の最初の数を求める。
nn群の最初の数は、第1群から第n1n-1群までに入る数の個数に1を加えたものである。
kk群には2k12^{k-1}個の数が入るので、第1群から第n1n-1群までに入る数の個数は
k=1n12k1=1+2+22++2n2=1(2n11)21=2n11\sum_{k=1}^{n-1} 2^{k-1} = 1 + 2 + 2^2 + \dots + 2^{n-2} = \frac{1(2^{n-1} - 1)}{2 - 1} = 2^{n-1} - 1
したがって、第nn群の最初の数は 2n11+1=2n12^{n-1} - 1 + 1 = 2^{n-1}
(2) 第1群から第nn群までに入るすべての数の和を求める。
kk群には2k12^{k-1}個の数が入る。
kk群の最初の数は2k12^{k-1}なので、第kk群の最後の数は2k1+2k11=2k12^{k-1} + 2^{k-1} - 1 = 2^k - 1
kk群の和は
2k1(2k1+2k1)2=2k1(32k11)2=322k32k2\frac{2^{k-1}(2^{k-1} + 2^k - 1)}{2} = \frac{2^{k-1}(3 \cdot 2^{k-1} - 1)}{2} = 3 \cdot 2^{2k-3} - 2^{k-2}
したがって、第1群から第nn群までに入るすべての数の和は
k=1n(322k32k2)=3k=1n22k3k=1n2k2\sum_{k=1}^n (3 \cdot 2^{2k-3} - 2^{k-2}) = 3 \sum_{k=1}^n 2^{2k-3} - \sum_{k=1}^n 2^{k-2}
=3(12+2+8++22n3)(12+1+2++2n2)=312(4n1)4112(2n1)21= 3(\frac{1}{2} + 2 + 8 + \dots + 2^{2n-3}) - (\frac{1}{2} + 1 + 2 + \dots + 2^{n-2}) = 3 \cdot \frac{\frac{1}{2}(4^n - 1)}{4 - 1} - \frac{\frac{1}{2}(2^n - 1)}{2 - 1}
=12(4n1)12(2n1)=4n2n2=22n2n2=22n12n1= \frac{1}{2} \cdot (4^n - 1) - \frac{1}{2} \cdot (2^n - 1) = \frac{4^n - 2^n}{2} = \frac{2^{2n} - 2^n}{2} = 2^{2n-1} - 2^{n-1}
(3) 150が第何群の何番目の数かを求める。
まず、第nn群の最後の数は 2n12^n - 1 である。
271=1272^7 - 1 = 127
281=2552^8 - 1 = 255
したがって、150は第8群にある。
第8群の最初の数は 27=1282^7 = 128
したがって、150は第8群の 150128+1=23150 - 128 + 1 = 23 番目の数である。

3. 最終的な答え

(1) 2n12^{n-1}
(2) 22n12n12^{2n-1} - 2^{n-1}
(3) 第8群の23番目

「数論」の関連問題

100以上1000以下の自然数の中で、5で割ると3余り、13で割ると4余る自然数は全部で何個あるか。選択肢は13, 14, 15, 16。

合同式剰余整数
2025/8/3

自然数をある規則に従って群に分けます。第$n$群は$2^{n-1}$個の数を含みます。 (1) 第$n$群の最初の数を$n$で表しなさい。 (2) 第$n$群に含まれる数の総和を求めなさい。 (3) ...

数列指数総和自然数
2025/8/2

与えられた問題は、以下の4つの問題から構成されています。 * **問題1**: 2進数 $101101_{(2)}$ を10進数に変換する。 * **問題2**: 216の正の約数の総和を求め...

進数変換約数整数の性質合同式剰余
2025/8/2

自然数 $n \geq 2$ が素数であるか、または素数の積であることを、累積帰納法を用いて証明する。

素数素因数分解数学的帰納法累積帰納法
2025/8/2

自然数 $n$ があり、$n$ を $7$ で割ると $2$ 余り、$9$ で割ると $7$ 余る。このとき、$n$ を $63$ で割ったときの余りを求める。

合同式剰余中国の剰余定理
2025/8/2

次の2つの不定方程式を満たす整数解 $(x, y)$ の組をそれぞれ1つ求める問題です。 (1) $42x + 29y = 2$ (2) $25x - 61y = 12$

不定方程式ユークリッドの互除法整数解
2025/8/2

$3n + 16$ と $4n + 18$ の最大公約数が 5 となるような、50以下の自然数 $n$ をすべて求めよ。

最大公約数ユークリッドの互除法整数の性質
2025/8/2

与えられた条件を満たす2つの自然数 $a, b$ の組をすべて求める問題です。ただし、$a < b$ とします。 (1) $a + b = 160$ かつ 最大公約数が 8 (2) $ab = 300...

最大公約数最小公倍数整数の性質互いに素
2025/8/2

$m$, $n$, $k$ は自然数とする。命題「積 $mnk$ が偶数ならば、$m$, $n$, $k$ の少なくとも1つは偶数である」の逆、対偶、裏をそれぞれ述べ、それらの真偽を調べよ。

命題対偶偶数奇数自然数真偽
2025/8/1

自然数 $a_1, a_2$ に対して、漸化式 $a_{k+2} = |a_{k+1} - a_k|$ ($k = 1, 2, ...$) によって数列 $\{a_k\}$ を定める。この数列において...

漸化式数列絶対値最大公約数
2025/8/1