四面体OABCにおいて、$OA=OB=OC=6$、$AB=BC=CA=4$である。頂点Oから辺ABに垂線OHを下ろし、$\angle OHC=\theta$とおく。 (1) $\cos \theta$の値を求めよ。 (2) 四面体OABCの高さを求めよ。

幾何学空間図形四面体三平方の定理余弦定理三角比
2025/3/12

1. 問題の内容

四面体OABCにおいて、OA=OB=OC=6OA=OB=OC=6AB=BC=CA=4AB=BC=CA=4である。頂点Oから辺ABに垂線OHを下ろし、OHC=θ\angle OHC=\thetaとおく。
(1) cosθ\cos \thetaの値を求めよ。
(2) 四面体OABCの高さを求めよ。

2. 解き方の手順

(1)
まず、OAB\triangle OABOA=OB=6OA=OB=6AB=4AB=4の二等辺三角形である。HはABの中点であるから、AH=HB=12AB=2AH=HB=\frac{1}{2}AB=2である。
OHA\triangle OHAにおいて、三平方の定理より、OH2=OA2AH2=6222=364=32OH^2 = OA^2 - AH^2 = 6^2 - 2^2 = 36 - 4 = 32
したがって、OH=32=42OH = \sqrt{32} = 4\sqrt{2}
次に、ABC\triangle ABCAB=BC=CA=4AB=BC=CA=4の正三角形である。よって、CH=32×4=23CH = \frac{\sqrt{3}}{2} \times 4 = 2\sqrt{3}
OHC\triangle OHCにおいて、余弦定理より、OC2=OH2+CH22OHCHcosθOC^2 = OH^2 + CH^2 - 2OH \cdot CH \cos \theta
62=(42)2+(23)224223cosθ6^2 = (4\sqrt{2})^2 + (2\sqrt{3})^2 - 2 \cdot 4\sqrt{2} \cdot 2\sqrt{3} \cos \theta
36=32+12166cosθ36 = 32 + 12 - 16\sqrt{6} \cos \theta
36=44166cosθ36 = 44 - 16\sqrt{6} \cos \theta
166cosθ=816\sqrt{6} \cos \theta = 8
cosθ=8166=126=612\cos \theta = \frac{8}{16\sqrt{6}} = \frac{1}{2\sqrt{6}} = \frac{\sqrt{6}}{12}
(2)
四面体OABCの高さを求める。
OHC\triangle OHCにおいて、OH=42,CH=23,OHC=θ,cosθ=612OH=4\sqrt{2}, CH=2\sqrt{3}, \angle OHC = \theta, \cos \theta = \frac{\sqrt{6}}{12}
sin2θ+cos2θ=1\sin^2 \theta + \cos^2 \theta = 1より、
sin2θ=1cos2θ=1(612)2=16144=1124=2324\sin^2 \theta = 1 - \cos^2 \theta = 1 - (\frac{\sqrt{6}}{12})^2 = 1 - \frac{6}{144} = 1 - \frac{1}{24} = \frac{23}{24}
sinθ=2324=2326\sin \theta = \sqrt{\frac{23}{24}} = \frac{\sqrt{23}}{2\sqrt{6}}
四面体OABCの高さをHとすると、H=OHsinθ=422326=422326=2466=22766=2763=4×693=2693H = OH \sin \theta = 4\sqrt{2} \cdot \frac{\sqrt{23}}{2\sqrt{6}} = \frac{4\sqrt{2}\sqrt{23}}{2\sqrt{6}} = \frac{2\sqrt{46}}{\sqrt{6}} = \frac{2\sqrt{276}}{6} = \frac{\sqrt{276}}{3} = \frac{\sqrt{4 \times 69}}{3} = \frac{2\sqrt{69}}{3}

3. 最終的な答え

(1) cosθ=612\cos \theta = \frac{\sqrt{6}}{12}
(2) 2693\frac{2\sqrt{69}}{3}

「幾何学」の関連問題

底面の半径が $r$ cm、高さが $h$ cm の円錐 A と、底面の半径が $2r$ cm、高さが $\frac{1}{2}h$ cm の円錐 B があります。 (1) 円錐 B の底面積を求めな...

円錐体積表面積相似図形
2025/7/7

右の図の正方形の1辺の長さを求めなさい。ただし、1目盛りは1cmとする。

正方形三平方の定理直角三角形図形
2025/7/7

底面が正六角形、側面が長方形である六角柱 ABCDEF-GHIJKL が与えられている。以下の角度を求める問題である。 (1) 直線ABと直線HIのなす角 (2) 直線ADと直線HKのなす角 (3) ...

空間図形六角柱角度平行正六角形
2025/7/7

三角形ABCにおいて、AR:RB = 2:1、AQ:QC = 3:2である。このとき、BP:PCとAO:OPの比を求める。

三角形チェバの定理メネラウスの定理円周角接線四角形
2025/7/7

(1) 図1の三角形ABCにおいて、辺BCの中点をM、三角形ABCの重心、外心をそれぞれG, Oとする。このときAG, AOを求める。 (2) 図2の直角三角形ABCにおいて、内心をIとするとき、AI...

三角形重心外心内心中線定理外接円内接円相似三平方の定理
2025/7/7

点 $(0, 3)$ から楕円 $x^2 + \frac{y^2}{4} = 1$ に引いた接線の方程式を求める。

楕円接線座標幾何
2025/7/7

3つの問題があります。 * 問題36: 正弦定理を用いて、三角形ABCの外接円の半径、辺CAの長さを求めます。 * 問題37: 余弦定理を用いて、三角形ABCの辺CAの長さ、cosAの値を求め...

三角形正弦定理余弦定理面積外接円三角比
2025/7/7

極方程式 $r = \frac{3}{1+2\cos{\theta}}$ で表される曲線を、直交座標 $x, y$ の方程式で表す。

極座標直交座標曲線双曲線
2025/7/7

直交座標 $(-3, 3)$ で表される点の極座標 $(r, \theta)$ を求めます。ただし、偏角 $\theta$ の範囲は $0 \le \theta < 2\pi$ とします。

極座標直交座標座標変換三角関数
2025/7/7

画像の問題は、三角比に関する基本問題です。具体的には、直角三角形における三角比の値の計算、三角比の相互関係、90°-θ、180°-θの三角比、そして三角比の対称式の値を求める問題です。

三角比直角三角形三角関数の相互関係sincostan90°-θ180°-θ三角比の対称式
2025/7/7