$0 \le x \le 2$ の範囲において、常に $x^2 - 2ax + a > 0$ が成り立つような定数 $a$ の値の範囲を求める問題です。

代数学二次関数不等式平方完成範囲
2025/4/7

1. 問題の内容

0x20 \le x \le 2 の範囲において、常に x22ax+a>0x^2 - 2ax + a > 0 が成り立つような定数 aa の値の範囲を求める問題です。

2. 解き方の手順

与えられた不等式 x22ax+a>0x^2 - 2ax + a > 0 を考えます。
まず、関数 f(x)=x22ax+af(x) = x^2 - 2ax + a とおきます。この関数は下に凸な二次関数なので、区間 0x20 \le x \le 2 において f(x)>0f(x) > 0 が常に成り立つためには、以下のいずれかの条件を満たせば良いです。
(1) f(x)f(x) の最小値が 00 より大きい。
(2) f(x)f(x) が区間 0x20 \le x \le 2 で常に増加関数であり、f(0)>0f(0) > 0
(3) f(x)f(x) が区間 0x20 \le x \le 2 で常に減少関数であり、f(2)>0f(2) > 0
f(x)f(x) を平方完成すると、
f(x)=(xa)2a2+af(x) = (x - a)^2 - a^2 + a
軸は x=ax = a です。
(i) a<0a < 0 のとき、区間 0x20 \le x \le 2f(x)f(x) は増加関数になります。
したがって、f(0)>0f(0) > 0 を満たせば良いので、f(0)=a>0f(0) = a > 0 となりますが、a<0a < 0 に矛盾します。
(ii) 0a20 \le a \le 2 のとき、区間 0x20 \le x \le 2 での f(x)f(x) の最小値は x=ax = a のときの f(a)=a2+af(a) = -a^2 + a となります。
したがって、f(a)=a2+a>0f(a) = -a^2 + a > 0 を満たせば良いので、
a2+a>0-a^2 + a > 0
a(1a)>0a(1 - a) > 0
0<a<10 < a < 1
0a20 \le a \le 2 との共通範囲は 0<a<10 < a < 1 となります。
(iii) a>2a > 2 のとき、区間 0x20 \le x \le 2f(x)f(x) は減少関数になります。
したがって、f(2)>0f(2) > 0 を満たせば良いので、f(2)=44a+a=43a>0f(2) = 4 - 4a + a = 4 - 3a > 0 となります。
4>3a4 > 3a
a<43a < \frac{4}{3}
a>2a > 2 との共通範囲は存在しません。
(i), (ii), (iii) より、0<a<10 < a < 1 となります。

3. 最終的な答え

0<a<10 < a < 1

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