平行四辺形ABCDにおいて、辺ABを2:1に内分する点をE、辺ADの中点をFとする。線分EDと線分CFの交点をKとするとき、ベクトル$\vec{AK}$を$\vec{AB} = \vec{b}$、$\vec{AD} = \vec{d}$を用いて表せ。

幾何学ベクトル平行四辺形内分線分の交点
2025/3/12

1. 問題の内容

平行四辺形ABCDにおいて、辺ABを2:1に内分する点をE、辺ADの中点をFとする。線分EDと線分CFの交点をKとするとき、ベクトルAK\vec{AK}AB=b\vec{AB} = \vec{b}AD=d\vec{AD} = \vec{d}を用いて表せ。

2. 解き方の手順

まず、点Kが線分ED上にあることから、実数ssを用いて
AK=(1s)AE+sAD\vec{AK} = (1-s)\vec{AE} + s\vec{AD}
と表せる。AE=23AB=23b\vec{AE} = \frac{2}{3}\vec{AB} = \frac{2}{3}\vec{b}なので、
AK=(1s)23b+sd=2(1s)3b+sd\vec{AK} = (1-s)\frac{2}{3}\vec{b} + s\vec{d} = \frac{2(1-s)}{3}\vec{b} + s\vec{d}
次に、点Kが線分CF上にあることから、実数ttを用いて
AK=(1t)AC+tAF\vec{AK} = (1-t)\vec{AC} + t\vec{AF}
と表せる。AC=AB+AD=b+d\vec{AC} = \vec{AB} + \vec{AD} = \vec{b} + \vec{d}AF=12AD=12d\vec{AF} = \frac{1}{2}\vec{AD} = \frac{1}{2}\vec{d}なので、
AK=(1t)(b+d)+t12d=(1t)b+(1t+t2)d=(1t)b+(1t2)d\vec{AK} = (1-t)(\vec{b} + \vec{d}) + t\frac{1}{2}\vec{d} = (1-t)\vec{b} + (1-t+\frac{t}{2})\vec{d} = (1-t)\vec{b} + (1-\frac{t}{2})\vec{d}
b\vec{b}d\vec{d}は一次独立なので、係数を比較して
2(1s)3=1t\frac{2(1-s)}{3} = 1-t
s=1t2s = 1-\frac{t}{2}
これらを解くと、
2(1(1t2))3=1t\frac{2(1-(1-\frac{t}{2}))}{3} = 1-t
2t23=1t\frac{2\cdot\frac{t}{2}}{3} = 1-t
t3=1t\frac{t}{3} = 1-t
t=33tt = 3 - 3t
4t=34t = 3
t=34t = \frac{3}{4}
s=138=58s = 1 - \frac{3}{8} = \frac{5}{8}
よって、
AK=(134)b+(138)d=14b+58d\vec{AK} = (1-\frac{3}{4})\vec{b} + (1-\frac{3}{8})\vec{d} = \frac{1}{4}\vec{b} + \frac{5}{8}\vec{d}
または
AK=2(158)3b+58d=2383b+58d=14b+58d\vec{AK} = \frac{2(1-\frac{5}{8})}{3}\vec{b} + \frac{5}{8}\vec{d} = \frac{2\cdot\frac{3}{8}}{3}\vec{b} + \frac{5}{8}\vec{d} = \frac{1}{4}\vec{b} + \frac{5}{8}\vec{d}

3. 最終的な答え

AK=14b+58d\vec{AK} = \frac{1}{4}\vec{b} + \frac{5}{8}\vec{d}

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