$t = \sqrt{2} \sin(x + \frac{\pi}{4})$ という関数において、$0 \leq x < 2\pi$ のとき、$t$ の取りうる値の範囲を求める問題です。

解析学三角関数関数の最大最小sin関数範囲
2025/4/7

1. 問題の内容

t=2sin(x+π4)t = \sqrt{2} \sin(x + \frac{\pi}{4}) という関数において、0x<2π0 \leq x < 2\pi のとき、tt の取りうる値の範囲を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、xx の範囲から、x+π4x + \frac{\pi}{4} の範囲を求めます。
0x<2π0 \leq x < 2\piπ4\frac{\pi}{4} を加えると、
π4x+π4<2π+π4\frac{\pi}{4} \leq x + \frac{\pi}{4} < 2\pi + \frac{\pi}{4}
つまり、
π4x+π4<9π4\frac{\pi}{4} \leq x + \frac{\pi}{4} < \frac{9\pi}{4}
となります。
次に、sin(x+π4)\sin(x + \frac{\pi}{4}) の取りうる値の範囲を考えます。
x+π4x + \frac{\pi}{4}π4\frac{\pi}{4} から 9π4\frac{9\pi}{4} まで変化するとき、y=sin(x+π4)y = \sin(x + \frac{\pi}{4}) は、-1から1までの値を少なくとも一度は取ります。実際には、9π4=2π+π4\frac{9\pi}{4} = 2\pi + \frac{\pi}{4} であるため、x+π4x + \frac{\pi}{4} はちょうど一周期分動きます。したがって、sin(x+π4)\sin(x + \frac{\pi}{4}) の取りうる値の範囲は 1sin(x+π4)1-1 \leq \sin(x + \frac{\pi}{4}) \leq 1 となります。
最後に、t=2sin(x+π4)t = \sqrt{2} \sin(x + \frac{\pi}{4}) の取りうる値の範囲を求めます。
1sin(x+π4)1-1 \leq \sin(x + \frac{\pi}{4}) \leq 1 の各辺に 2\sqrt{2} を掛けると、
22sin(x+π4)2-\sqrt{2} \leq \sqrt{2}\sin(x + \frac{\pi}{4}) \leq \sqrt{2}
したがって、2t2-\sqrt{2} \leq t \leq \sqrt{2} となります。

3. 最終的な答え

2t2-\sqrt{2} \leq t \leq \sqrt{2}

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